フットボールチャンネル

フォーカス 2時間前

名参謀、必ずしも名将ならず。名指揮官の元右腕でダメダメだった監督5選

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images


名指揮官の元右腕でダメダメだった監督5選【写真:Getty Images】



 サッカーの世界では、「名選手、必ずしも名監督ならず」という現象がしばしば起きる。選手と監督では求められる能力が大きく異なるからだ。では、監督を補佐するコーチはどうだろうか。名将のすぐそばで意思決定に関わる“名参謀”なら、監督としても成功しそうなものだが、現実はそう甘くない。今回は、名指揮官の右腕として高く評価されながら、監督としては結果を残せなかった5人を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(9月15日時点)。[2/5ページ]

ガリー・ネヴィル

ギャリーネヴィル
ロイ・ホジソンの右腕を務めたガリー・ネヴィル【写真:Getty Images】

生年月日:1975年2月18日
アシスタントコーチを務めた監督:ロイ・ホジソン(イングランド代表)
監督を務めたクラブ:バレンシア
監督成績:公式戦28試合10勝7分11敗(勝率35.7%)

【名将の信頼を勝ち取ったネヴィル】

 現役時代のガリー・ネヴィルは、マンチェスター・ユナイテッドで不動の右サイドバックとして活躍。引退後は解説者となるも、2012年5月に名将ロイ・ホジソン率いるイングランド代表のアシスタントコーチに任命された。

 そして、2015年12月にはスペインの名門バレンシアの監督に就任。ついにトップクラブの指揮官となったが、ネヴィルの監督生活はいばらの道だった。

 ホジソンの“ネヴィル評”は非常に高かった。プレミアリーグやセリエAなどで辣腕を振るった名将は、ネヴィルが栄光に彩られた現役時代を送ったことを挙げ「その豊富な経験によって選手たちから絶大な信頼を得るだろう」(2012年5月14日掲載/イギリス紙『ガーディアン』)とコメント。ネヴィルもその期待に応え、2015年6月に退任するまでホジソンを支え続けた。

【バレンシアで待っていた苦難】

 半年後、ネヴィルの姿は『エスタディオ・デ・メスタージャ』にあった。ヌーノ・エスピーリト・サントの後を引き継ぐ形でバレンシアの監督となり、ホジソンのもとで学んだ監督としてのいろはを実戦で生かす機会を得たのだ。

 しかし、就任後のネヴィルは最初の16試合で16種類の先発メンバーを組むなど迷走状態に陥り、イギリスメディア『BBC』は「勝利のための明確なスタイルを構築していたというより、勝てる方法を探し続けていたように見えた」と辛らつな評価を下している(2016年3月30日掲載)。

 結局、バレンシアを混乱させただけのネヴィルは2016年3月に解任。就任からわずか3カ月でクラブから追い出されてしまった。

 解説業では鋭い分析力が売りだったが、現場ではその力が全く通用しなかった。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top