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名参謀、必ずしも名将ならず。名指揮官の元右腕でダメダメだった監督5選

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images


名指揮官の元右腕でダメダメだった監督5選【写真:Getty Images】



 サッカーの世界では、「名選手、必ずしも名監督ならず」という現象がしばしば起きる。選手と監督では求められる能力が大きく異なるからだ。では、監督を補佐するコーチはどうだろうか。名将のすぐそばで意思決定に関わる“名参謀”なら、監督としても成功しそうなものだが、現実はそう甘くない。今回は、名指揮官の右腕として高く評価されながら、監督としては結果を残せなかった5人を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(9月15日時点)。[4/5ページ]

スティーブ・ホランド

横浜F・マリノスを率いたスティーブ・ホーランド元監督
ガレス・サウスゲートの右腕を務めたスティーブ・ホランド【写真:Getty Images】



生年月日:1970年4月30日
アシスタントコーチを務めた監督:ガレス・サウスゲート(イングランド代表)
監督を務めたクラブ:横浜F・マリノス
監督成績:公式戦15試合5勝5分5敗(勝率33.3%)

【マリノスを惹きつけた実績】

 ガレス・サウスゲートの右腕としてイングランド代表で数々のタイトル獲得の原動力となったというスティーブ・ホランドのステータスは、横浜F・マリノスのファンにとって魅力的に映ったはずだ。

 しかし、マリノスの監督に就任したホランドは公式戦15試合を指揮したところで成績不振のために解任され、ファンの期待は大きな失望に変わった。

 2013年からイングランド代表に携わっていたホランドは、2016年10月からサウスゲートのアシスタントコーチとして活動。2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会ベスト4、UEFA EURO 2020およびUEFA EURO 2024の準優勝、2022 FIFA W杯カタール大会ベスト8に大きく貢献した。

 名将がトレーニングセッションやチーム選考、戦術面で大きく頼るほど、重要度は絶大だった(2018年7月5日掲載/イギリスメディア『スカイスポーツ』)。

 マリノスの西野努スポーティングダイレクターは、2025シーズンを戦うチームの監督としてホランドを選んだ理由について「アタッキングフットボールをしっかりベースとしてやってくれる」「今後サッカーが変化していく中でも、対応しながら勝ち続けるチームを作ることができる」といった評価ポイントを挙げている(2024年12月17日掲載/横浜F・マリノスのクラブ公式サイト)。



【不安が的中…】

 ただ、不安がなかったわけではない。サウスゲートの“頭脳”となって数多くの成功を収めたものの、トップクラブで監督を務めた経験はなし。日本サッカーについての知識が乏しい点も落とし穴になり得た。

 いざシーズンが始まると、ホランド率いるマリノスはJリーグで大苦戦。開幕から11節を終えて1勝5分5敗の19位と惨憺たる状態に陥った。

 結局、マリノスは就任から3カ月後の2025年4月にホランドを解任。試合前に念入りな準備を行うことには長けていたが、相手に対策された時に90分間の中でどう対処するかという監督特有の仕事に対応できなかった。

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