
名指揮官の元右腕でダメダメだった監督5選【写真:Getty Images】
サッカーの世界では、「名選手、必ずしも名監督ならず」という現象がしばしば起きる。選手と監督では求められる能力が大きく異なるからだ。では、監督を補佐するコーチはどうだろうか。名将のすぐそばで意思決定に関わる“名参謀”なら、監督としても成功しそうなものだが、現実はそう甘くない。今回は、名指揮官の右腕として高く評価されながら、監督としては結果を残せなかった5人を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(9月15日時点)。[5/5ページ]
ペピン・リンダース

ユルゲン・クロップの右腕を務めたペピン・リンダース【写真:Getty Images】
生年月日:1983年1月24日
アシスタントコーチを務めた監督:ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
監督を務めたクラブ:NECナイメヘン、レッドブル・ザルツブルク
監督成績:公式戦50試合24勝11分15敗(勝率48.0%)】
【クロップも成功を確信】
二度にわたって監督業に挑戦し、いずれも失敗に終わったケースも存在する。ユルゲン・クロップの腹心として高い評価を受けたペピン・リンダースは、NECナイメヘンとレッドブル・ザルツブルクで監督を務めたものの、思うような結果を残せなかった。
クロップがリヴァプールのレジェンドであることは間違いないが、トレーニング設計や戦術の言語化に長けたリンダースがいなければ、名将の評価はまた違ったものになっていたかもしれない。
ドリルを設計し、リヴァプールのアイデンティティでもある激しいプレースタイルをトレーニングそのものに組み込んだのはリンダースの功績の1つ(2019年12月2日掲載/イギリス紙『ガーディアン』)。クロップも、自身の参謀の将来的な監督業挑戦について「100%、間違いなく成功する」(2017年5月31日掲載/リヴァプールのクラブ公式サイト)と断言していた。
【2度の監督挑戦はいずれも失敗…】
2018年1月、リンダースにとって待ちに待った瞬間が訪れた。NECに監督として迎え入れられ、念願のトップチーム指揮官となったのだ。
だが、NECはオランダ2部で昇格を逃し、リンダースは就任から4カ月後の2018年5月に解任されてしまう。
2024年7月にはザルツブルクの監督となり再起を図ったが、守備組織の構築に失敗してチームは度々大量失点を喫するようになる。
2024年12月には二度目の解任を経験。この時点でオーストリア・ブンデスリーガ(オーストリア1部)は5位、首位シュトゥルム・グラーツには10ポイント差をつけられていた。
2クラブでは高強度プレスやボール保持、流動的な攻撃を軸に攻撃的なサッカーを志向したが、最終ライン背後のスペースを管理できなかった点が自身の去就に響いてしまった。
【著者プロフィール:編集部】
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