サッカーU-21日本代表は23日、第20回アジア競技大会のグループリーグ第3節でタイと対戦し3-0で勝利した。この一戦について、現役時代に横浜F・マリノスや川崎フロンターレでプレーし、現在は解説者として活躍する元プロサッカー選手の田中裕介氏に話を聞いた。(語り手:田中裕介)[3/5ページ]
石渡ネルソンは「質が高い」
――後半が始まりました。残りの時間、日本はどう戦うべきですか?
「前半とやり方は変えずに追加点を狙って行く。2、3点を奪う事が大事ですね」
――47分、小杉がミドルシュートを突き刺して2点目です!
「小杉、見事ですね。強気な位置どりからコンパクトに振り切って見事なシュートでした」
――さらに1分後、石井久継のゴールも入りました。
「3点目も畳み掛けましたね。石井はトラップからシュートまで実にスムーズ。イメージが素晴らしいですね」
――タイの守備はほぼ前半から変わってないですか?
「形は変わっていないですね。ただ、失点が続いて集中が切れてきている印象です」
――そうなると日本の大量得点に期待できますね。
「早い時間で3点目を取れた事で充分に期待できると思います」
――55分、石渡ネルソンが入って今大会初出場です。香川真司選手も期待する大型ボランチですが、彼の印象はどうでしょうか。
「日本には珍しいサイズがあり、運動量もあり、攻撃、守備共に関与できるBOXtoBOXの選手です。フル代表の中盤は層が厚いですが、他とはタイプが違うので可能性を感じます」
――その石渡からさっそくチャンスが生まれました。このサイズの選手が全力で前に出てくるのはおそろしいですね…
「迫力がありますよね。ランニングの質が高いのも今のポケットへのランニングを見てわかります」
――なるほど。ランニングの質ですね。ただ走るだけでなく、タイミングや場所が見極められているということでしょうか。
「はい。いつ、どこに走るか。賢い選手はそれを逃さないので、それができる選手は質が高いと言えます」
――田中さんが現役時代に対峙した選手で、そういったランニングの質が極めて高かった選手は誰ですか?
「中盤の選手で言うと、元チームメイトでしたが現V・ファーレン長崎の山口蛍選手です」
――セレッソ大阪時代に共闘しましたよね。
「はい。セレッソ時代に共闘しました。ヴィッセル神戸に移籍してからはよく前線に飛び出してゴールを決めていました」
――そういう選手がいると、やはりプレーしやすいですか?
「チームに1人絶対いて欲しいです。賢く走る事で味方を助けて、相手を困らせる選手ですね」

