サッカーU-21日本代表は23日、第20回アジア競技大会のグループリーグ第3節でタイと対戦し3-0で勝利した。この一戦について、現役時代に横浜F・マリノスや川崎フロンターレでプレーし、現在は解説者として活躍する元プロサッカー選手の田中裕介氏に話を聞いた。(語り手:田中裕介)[4/5ページ]
「石渡ネルソンが入って…」
――さて、試合に話を戻しますが、タイはあまり出てこないですね。ここから試合展開が変わることはあまり期待できなそうでしょうか。
「そうですね。重心は相変わらず後ろにあり、5・6バック気味にも見えます。これ以上失点してトーナメントに向けて雰囲気が悪くなるのを懸念しているようにも見えます」
――逆に日本は交代選手もうまく試合に入っている印象です。とくに石渡ネルソンが効いていると思いますが、いかがでしょうか。
「石渡が入りかなり活気が増しました。エネルギーに溢れていますし、推進力や力強さが加わり、存在感があります。ただ、タイも集中して守っていますね」
――そうですね。勝ち点を持ち帰ることは難しいと思いますが、何か1つでも良い収穫を持ち帰りたいというところでしょうか。
「はい。日本へのリスペクトを持った中でカウンターを時折狙う意識は感じられます。ここでの勝利よりも決勝トーナメントに向けての手ごたえを持ち帰りたいように見えます」
――小杉は内側のプレーも巧みですね。
「小杉は非常に落ち着いています。印象に残った選手は石橋、小杉の左サイド、石井、石渡。この辺りでしょうか」
――ここで試合が終わりました。3-0です。試合を振り返っていただけますでしょうか。
「序盤に小杉、石井と見事な個のクオリティを発揮。開始5分以内に3-0に広げたのは良かったです。その後は石渡の投入でダイナミズムが生まれチャンスを作るものの、追加点は生まれず。決定力にやや課題は残るものの、サイドからの崩しに一定の評価を与えて良い内容かと思います。予選を通して失点0はポジティブです」

