
サッカー日本代表、ウルグアイ戦の予想スタメン【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ 2026(北中米W杯)閉幕後、初めての国際Aマッチウィーク。遠藤航の代表引退など世代交代が進む中、森保一監督は先のW杯をベースにしながらA代表初選出の選手も4人招集した。さらなる進化に臨む第1歩、新たな日本代表はウルグアイ戦にどのような布陣で挑むのか、スタメンを予想する。※各種スタッツはデータサイト『Sofascore』より[5/6ページ]
ST:鈴木唯人(すずき・ゆいと)

日本代表でプレーする鈴木唯人【写真:Getty Images】
生年月日:2001年10月25日(24歳)
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
2026/27リーグ戦成績:4試合4得点
日本代表通算成績:7試合0得点
フライブルクでの2シーズン目を迎えた鈴木唯人は、開幕から躍動している。ブンデスリーガ4試合で4ゴールを挙げ、早くも前季の年間得点数に到達。前季は25試合1636分のなかで残した数字に、今季は323分で並んだ。
開幕節のブレーメン戦におけるハットトリックの固め打ちが大きな要因だが、それ以外の試合でもゴール前で相手チームの脅威となっている。第2節パーダーボルン戦、続く第3節ボルシアMG戦ではチャンスメイクを記録しており、味方の得点につながりそうな場面を作った。
直近のリーグ第4節フランクフルト戦でも、その好調ぶりを示した。1点を追う48分、デリー・シェアハントのクロスに右足で直接合わせ、同点ゴールを記録。試合は2-2で終了し、開幕3連勝だったチームの無敗継続に貢献した。
得点数とともに注目したいのが、チャンスに絡む頻度の変化だ。90分あたりの得点期待値(xG)は前季の0.21から0.73へ上昇。シュート8本で4得点という決定率の高さは特筆すべきだろう。
とはいえ、やはりまだ第4節終了時の記録。今後も同じペースが続くとは限らない点は懸念される。デュエル勝率も36.4%と、前季の37.8%から大きく変わっていない。鈴木唯人がポジティブな状況にいるのは間違いないが、UEFAカンファレンスリーグが始まってさらに日程が過密になったとき、強度とクオリティを保てるかは注目されるポイントである。
ウルグアイ戦でシャドーを務めるなら、前線と中盤をつなぐだけでなく、自らゴール前へ入っていく動きも期待される。相手の背後を狙う動きと、味方のパスを引き出す動きを使い分け、クラブでの得点感覚を代表でも発揮したい。
森保一監督は前日の記者会見にて、ウルグアイ戦の先発について「21日(月)に到着したメンバーで構成したい」と明言。その条件にはフライブルクのチームメイトである後藤啓介も該当し、国際Aマッチという舞台で縦関係を形成する可能性もある。
ST:相馬勇紀(そうま・ゆうき)

FC町田ゼルビアでプレーする相馬勇紀【写真:Getty Images】
生年月日:1997年2月25日(29歳)
所属クラブ:FC町田ゼルビア
2026/27リーグ戦成績:8試合3得点
日本代表通算成績:19試合5得点
FC町田ゼルビアの攻撃を支える相馬勇紀は、今季のJ1リーグ全8試合に先発し、3得点3アシストを記録している。90分あたりの得点とアシストの合計は0.76。9得点9アシストを挙げた2025年の0.60、2026年前半に行われたJ1百年構想リーグの0.63を上回るペースで得点に関与している。
2025シーズンはその圧倒的な攻撃性能によりJ1ベストイレブンに輝いたが、現時点でそれを超えそうなのが今季の相馬だ。
チャンスメイクの数字にも上積みがある。90分あたりのキーパスは2.42本、ビッグチャンスの演出は0.76回と、いずれも比較した過去2大会より多い。パス成功率も2025年の74.1%から80.8%へ上昇。自ら仕掛けるだけでなく、味方のシュートにつなげる働きも目立つ。
得点の形も多彩だ。8月8日のFC東京との開幕戦では、ドリブル突破で獲得したフリーキックを自ら決めた。鋭いキックで相手GKの手を弾き、5-1の勝利に貢献している。
直近の9月20日柏レイソル戦では、38分にヘディングで先制点を記録した。相馬はサイドから違いを作るタイプだが、この試合ではテテ・イェンギのシュート性のボールに対し、ペナルティエリア内で合わせた。チームは2-4で敗北したが、状況に応じてプレーを変えられる柔軟さを披露した。
今季はここまで706分間プレーしており、継続して実戦を積んだ状態で代表活動に臨む。先述の通り、今の相馬は突破力だけでなく、様々な局面に対応できる地力がある。
ウルグアイ戦でシャドーを務めるなら、そうした特長をいかに発揮するかがカギになるだろう。サイドでの突破と中央への侵入を使い分け、ウイングバックとの連係からゴール前に入る選手へチャンスを供給し、自らもフィニッシャーの役割を担う。
町田で示している配球と得点の両面での貢献を、代表でも発揮できるか。
CF:後藤啓介(ごとう・けいすけ)

日本代表FW後藤啓介【写真:Getty Images】
生年月日:2005年6月3日(21歳)
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
2026/27リーグ戦成績:4試合出場0得点
日本代表通算成績:5試合0得点
今夏にフライブルクへ加入した後藤啓介は、限られた出場時間のなかでアピールを続けている。
ブンデスリーガでは開幕4試合すべてに途中出場したが、プレータイムは合計39分。まだシュートも打てていない。イゴール・マタノヴィッチが先発を務めるなか、まずは交代出場から存在感を示す立場にある。
一方、UEFAカンファレンスリーグ予選プレーオフでは、マザーウェルとの2試合でともに得点した。8月20日の第1戦では、後半アディショナルタイムにビンチェンツォ・グリフォのコーナーキックを頭で合わせ、移籍後初ゴール。3-1の勝利を締めくくった。
27日の第2戦でも85分にチームの4点目を記録し、4-1の勝利に貢献。プレーオフでは計33分間の出場で2得点を挙げた。リーグ戦の出場時間は短いものの、欧州カップ戦では与えられた機会をゴールにつなげている。
クラブが評価するのは、191cmの長身だけではない。加入発表でヨッヘン・ザイアー取締役は、相手の背後へ走る動きやスペースを捉える感覚、ペナルティエリア内でのプレーを評価した。同時に、適応と成長には時間が必要になるとして、その時間を与える方針も示している(出典:フライブルク公式サイト)。
前季のシント=トロイデンでは38試合で11得点7アシスト。自ら決めるだけでなく、味方の得点にも関与した。一方、空中戦勝率は47.5%であり、長身だからといって競り合いで常に優位に立てるわけではない。クロスへの入り方や相手から離れる動きも生かし、シュート機会を増やしたい。
前日の記者会見で、森保一監督はウルグアイ戦の先発について「21日(月)に到着したメンバーで構成したい」と説明した。後藤はそのうちのひとりであり、スタメンに名を連ねる可能性も十分にある。
フライブルクで同僚の鈴木唯人と連係し、背後への動きとゴール前での反応を得点につなげられるか。