ベネズエラ戦でA代表デビューを果たした齋藤俊輔【写真:田中伸弥】
日本代表は10月5日、キリンカップサッカー2026決勝でニュージーランド代表と対戦し、2-1で勝利した。今回初めてA代表に招集されたベルギー1部・KVCウェステルローの齋藤俊輔は、ベネズエラ戦で先発して45分間プレー。4試合を通して感じた差や刺激を持ち帰り、「ここでの日常をこういつも通りにしていかないと、この先、生き残っていけない」と、クラブでのさらなる成長を誓った。
「この先、生き残っていけない」齋藤俊輔が味わった悔しさ
今回の9・10月の代表活動で、齋藤俊輔はベネズエラ戦に先発してA代表デビューを飾った。出場時間は45分にとどまったものの、代表での日々を過ごす中で、ピッチ内外から多くの刺激を受けた。
特に印象に残ったのは、選手たちが普段からサッカーについて考えていることだった。
「サッカーに関しては、考えていることが違う。見ている世界が違うというか、近くで話を聞いても質の高い、サッカーの話し合いをしているなって」
代表での日々を過ごす中で、主力選手との差を感じた齋藤は、その基準を自分の日常に落とし込む必要性を感じている。
「本当にここでの日常をいつも通りにしていかないと、この先、生き残っていけないかなと思いました」
代表に再び戻ってくるために、齋藤が挙げたのは明確に「結果」だ。
「1番は早く試合して、結果を残したいですね。それがまたここに戻ってくることにつながると思いますし、本当にそれをやり続けるしかないので」
次の代表活動は11月のシンガポール遠征で、ブラジル代表、パラグアイ代表と対戦する。来年1月にはアジアカップが控えるなか、次回の招集に向けて必要なことは自身でもわかっている。
「アタッカーなので、結果が一番だと思いますし、少ない出場時間でも結果を残している選手がいるので、そこは自分にまだ足りないと思います」
今回の4連戦では、初戦のウルグアイ戦をベンチから見届け、ベネズエラ戦に先発。エクアドル戦、ニュージーランド戦では出場機会を得られなかった。代表の強度を肌で感じたからこそ、自身のプレーにも課題を感じている。
「1試合目ベンチから見てて、明らかに、相手もですけど、スピードのところで強度も本当に高い試合をこなしてて。そこで自分のイメージというか、練習からはできてたので、2試合目どんな感じかっていうのは思いましたけど。相手が1試合目、3試合目よりは、強度・スピードが落ちる中で、自分があまりできなかったなっていうのは悔しさがあります」
一方で、この2週間を通じて得たものもある。齋藤が強く意識するようになったのが、プレー中に常に先を考えることだ。
「常に頭を動かしてやらないと、ついていけないなっていう感覚があったので。来てからじゃ遅いし、来る前に2、3個もう持ってかないと、次につなげられないので、その中でできたのはいいことかなと思います」
その姿勢を体現する選手として報道陣から久保建英の名前が挙がると、齋藤はこう答えた。
「今、結果を残している選手だと思いますし、本当に自分のやりたいことだけじゃなくて、どうやったら一番ゴールに近いかを常に考えている選手たちがいるので、そこは見習っていきたいです」
今回のA代表初招集は、齋藤にとって現在地を知る機会となった。同時に、目指す場所もより明確になった。
「まずは帰って、結果を残して、そこでベルギーから抜けることですし、5大リーグに行って、そこでも結果を残すことをしなきゃいけないし、今回入ったことで代表への思いもまた強くなりました。ここでやるために、クラブに戻って、より良いレベルでできるためにやっていきたいですね」
21歳で初めて経験したA代表。再びこの場所へ戻ってくるために結果にこだわっていく。
(取材・文:竹中愛美)
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