
ジェフユナイテッド千葉でプレーする安井拓也【写真:Getty Images】
今季リーグ戦初先発となった安井拓也が、10月11日のV・ファーレン長崎戦で鮮やかな直接フリーキックから先制点を奪い、中盤でも躍動した。だが、試合終了間際に追いつかれ、ジェフユナイテッド千葉のリーグ2勝目は手のひらからこぼれ落ちた。「勝ってこそ評価されるべき」と語る安井は、自身のプレーに手応えを感じながらも、勝利につなげられなかったことを悔やんだ。勝ち切れない千葉に何が足りないのか。安井の言葉からは、チームが抱える「自信」の問題が浮かび上がる。(取材・文:石田達也)[2/2ページ]
「そこからがスタートなのかなと」

選手を鼓舞するジェフ千葉のサポーター【写真:Getty Images】
「2点目、3点目を取るチャンスがあったなかで、とどめを刺せなかったことが全て。(シュートを)止められてしまう、外し続けると、長崎側としてもどこかで1本取ればいけるというメンタル面になったと思います。
そこを守りきれなかったのが今のチームの実力。優位に自分たちが試合を進めることができなかったことが、今日の試合結果になったと思います」
目に見える結果を出したが、チームに勝利をもってこられなかった。
この日、誰よりも悔しさを感じていた安井に、自身に対する評価を聞くと、一瞬だけ考えたあと、こう話した。
「それは個人的には分からない。ただ勝ちに持ってこられていないっていうのも事実ですし、自分的には、まだまだだなと思う。勝ってこそ評価されるべきだと思いますし、そこからがスタートなのかなと僕は思っています」
その口調は、そのまま熱を帯びた。
「どこかでやられるっていう雰囲気が出ているなら、それはチームとして自信がない証拠というか、あの状況で勝たなければいけないなと感じていますが、それ以上にもっと楽な試合にできたと思います。
メンタルと言うか、どれだけ自信を持ってやれるかで、それを自分が体現できればいい。個人的にも、あまり出場機会がない選手と言うか、(出場への)チャンスがなかったとしても、全員普通にできているのを見せたかった。
1つ結果になって良かったとも思うし、それをチームの勝ちに繋げられなかったのは悔しいなって思います」
一見、厳しい自己評価にも聞こえるが、裏を返せば『まだまだやれる』という自分とチームへの期待でもある。
ここから上昇気流に乗っていくためにも、自らの活躍でチームを勝たせる姿を見せてくれるに違いない。
(取材・文:石田達也)
【著者プロフィール:石田達也 フリーライター】
千葉県出身。浦和や千葉を中心にJリーグやアマチュアスポーツまで幅広く取材。サッカー専門誌、地域情報誌などにも多数寄稿。「職業サッカークラブ社長」(ベースボール・マガジン社)などの書籍編集を担当。「浦和ACL戦紀」(ELGOLAZO BOOKS)共著がある。
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