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サッカー日本代表、12月30日の一戦に意味はあるのか? 前回元日戦の先発11人中5人がアジア杯選外。問われる強化試合の目的

text by 編集部 photo by Getty Images
サッカー日本代表
日本代表を率いる森保一監督と選手たち【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は、12月30日に大阪で日本代表の強化試合を開催すると発表した。AFCアジアカップ開幕まで約2週間のタイミング。2024年元日のタイ戦も同じような位置づけだったが、実際に何を得られたのか。選手選考とコンディションの両面から、年末年始の一戦が持つ価値と限界を考える。



先発11人中5人が本大会メンバー外。その意味は?

 日本代表は12月30日、パナソニック スタジアム 吹田で国際親善試合を行う。10月15日にJFAが発表したもので、対戦相手とキックオフ時間は未定。予定どおりなら2027年1月11日のアジアカップ初戦まで12日しかない。

 年末年始の強化試合には前例がある。森保一監督率いる日本は2024年1月1日、国立競技場でタイに5-0と快勝した。アジアカップ初戦の13日前だった。

 森保監督は当時、直前の一戦について「メリットしかありません」と強調(出典:2024年1月1日付のJFA公式サイト)。出場機会の少ない選手を試し、戦術を浸透させ、選手層を広げる狙いを説明していた。

 では、実際の選考はどうだったのか。タイ戦に招集された24人のうち、同日に発表されたアジアカップ登録26人に入ったのは17人。7人が選外となった。

 先発11人に限れば、森下龍矢、藤井陽也、伊藤涼太郎、田中碧、奥抜侃志の5人が本大会メンバーに入っていない。

 ただ、これは試合の失敗を意味しない。初代表となった選手に実戦経験を与え、招集可能な戦力を確かめる場にはなった。田中は先制点、川村も代表初得点を記録。最終メンバーから外れたからといって、その90分に価値がなかったとは言えないだろう。

 反面、本大会で中心となる選手同士の連係を詰める機会としては制約があった。



Jリーグは秋春制に移行。サウジは情勢不安

 遠藤航や久保建英、守田英正、前田大然らはクラブの日程などの事情で招集されず、三笘薫は左足首を負傷。旗手怜央も負傷からの回復過程にあった。招集された上田綺世も体調不良で出場できなかった。タイ戦の先発は、本大会の主力をそろえた布陣とは大きく異なっていた。

 しかも、日本はタイに大勝した一方、アジアカップでは準々決勝でイランに敗れた。元日戦と敗退を直接結びつけることはできないが、直前の大勝だけでは強豪相手の課題を測れないことも確かだ。

 冨安、遠藤、守田、久保、前田、上田がイラン戦のスタメンだったことを考えると、選ばれなかった7人がタイ戦で彼らとプレーできなかったことは痛手に見える。サバイバルを勝ち抜くことも大舞台を掴み取る上では重要だが、中には特定の選手との相性で輝くプレーヤーもいたかもしれない。

 今回も状況は単純ではない。Jリーグは秋春制に移り、12月30日は冬季中断中。国内組の起用には機会がある一方、シーズンは終わっていないためクラブとの折衝もこれまでと同じではない可能性がある。

 欧州組の合流時期や疲労、負傷からの回復状況は引き続き見極める必要がある。さらに、サウジアラビアの安全保障情勢を受け、アジアカップ開催日程そのものに不透明感が生じている。

 新戦力を試すのか、アジアカップに向けた最終調整を優先するのか。両方を目指せても、同じ90分で十分に果たせるとは限らない。前回の経験を踏まえれば、問うべきは年末開催の是非だけでなく、誰を集め、どの課題を検証する一戦なのか。今後発表される対戦相手や招集メンバーにも注目したい。

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【了】

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