
レンタル先で伸び悩むJリーガー5選【写真:Getty Images】
出場機会を求めて新天地へ渡ったものの、思うように結果を残せない選手たちがいる。かつて将来を嘱望された若手や、J1で実績を積んだ実力者も、期限付き移籍先で厳しい現実に直面している。今回は、レンタル先で伸び悩むJリーガー5人をピックアップ。これまでのキャリアや2026/27シーズンの出場状況を振り返り、それぞれが抱える苦境の背景に迫る。※成績は11月4日時点のもの。[3/5ページ]
FW:テヴィス

横浜F・マリノスでプレーするテヴィス【写真:Getty Images】
所属チーム:横浜F・マリノス
保有元:クルゼイロEC
2026/27シーズンリーグ成績:2試合0得点0アシスト
【ブラジルの名門で躍動。将来を期待された若手FW】
ブラジルで将来を期待された20歳のアタッカーが、初の海外挑戦で苦境に立たされている。
クルゼイロECから横浜F・マリノスに期限付き移籍しているテヴィスだ。2026/27シーズンのJ1では第13節終了時点で2試合0得点。いずれも途中出場で、リーグ戦でのプレー時間は合計51分にとどまっている。
テヴィスはブラジル北東部のレトロFCで育ち、2022年末にクルゼイロの下部組織へ加入した。2024年はU-20チームで43試合21得点15アシストを記録。コパ・サンパウロ・ジュニオールとブラジルU-20選手権で、いずれも準優勝に貢献した。
9月のU-20選手権準決勝・フォルタレーザ戦でも得点を挙げ、トップチーム昇格への期待を高めた。
同年にクルゼイロのトップチームでブラジル1部デビューを果たすと、12月8日のジュベントゥージ戦では決勝点を奪い、1-0の勝利に貢献。リーグ戦5試合1得点でシーズンを終えた。
翌2025年は2部のアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。5月のボタフォゴSP戦で先制点を挙げたものの、チームは1-4で逆転負け。リーグ戦14試合1得点1アシストにとどまり、夏以降は出場機会を失った。
【2度目の武者修行も苦戦。J1で出場わずか51分】
2026年1月にマリノスへ期限付き移籍すると、百年構想リーグでは14試合1得点。先発は2試合に限られたものの、5月24日の東京ヴェルディ戦では加入後初ゴールを決め、大島秀夫監督も途中出場から攻撃を活性化させる働きを評価していた。
しかし、6月にスティーブ・コリカ監督が就任すると状況は一変する。新指揮官は組織的な守備と前線からのハイプレスを重視。テヴィスは2026/27シーズン開幕からリーグ戦9試合連続で出場機会を得られなかった。
転機となったのは10月14日のJリーグYBCルヴァンカップ・清水エスパルス戦だ。途中出場したテヴィスについて、コリカ監督はチームのための守備を重視する姿勢を説明したうえで、その改善と成長を評価した(出典:横浜F・マリノス公式サイト)。
実際、直後のJ1ジェフユナイテッド千葉戦と名古屋グランパス戦では途中出場を果たしている。
ただ、カップ戦も含めた公式戦で得点がゼロ。前線には実績ある選手がそろい、序列を覆すのは容易ではない。守備面で進歩を見せ始めた20歳は、限られたチャンスを結果につなげられるだろうか。