
レンタル先で伸び悩むJリーガー5選【写真:Getty Images】
出場機会を求めて新天地へ渡ったものの、思うように結果を残せない選手たちがいる。かつて将来を嘱望された若手や、J1で実績を積んだ実力者も、期限付き移籍先で厳しい現実に直面している。今回は、レンタル先で伸び悩むJリーガー5人をピックアップ。これまでのキャリアや2026/27シーズンの出場状況を振り返り、それぞれが抱える苦境の背景に迫る。※成績は11月4日時点のもの。[1/5ページ]
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FW:野澤零温(のざわ・れおん)

ジュビロ磐田でプレーする野澤零温【写真:Getty Images】
所属チーム:ジュビロ磐田
保有元:FC東京
2026/27シーズンリーグ成績:4試合0得点0アシスト
【全国大会で9得点。将来を嘱望されたストライカー】
全国大会で得点王に輝いたストライカーが、3度目の期限付き移籍先でも苦しんでいる。
FC東京からジュビロ磐田に加入した野澤零温だ。スピードを武器とする23歳だが、2026/27シーズンのJ2では第14節終了時点で4試合に途中出場したのみ。計66分の出場で、得点もない。
野澤はFC東京のアカデミー出身。2018年には、高円宮杯全日本U-15選手権で全5試合連続得点の9ゴールを挙げ、得点王とチームに優勝をもたらした。決勝でも先制点を記録。U-15、U-16日本代表にも選ばれ、将来を期待された。同クラブのU-18時代にはJ3も経験し、2022年にトップチームへ昇格した。
しかし、プロ入り後は思うように飛躍できなかった。
初年度に育成型期限付き移籍したSC相模原ではJ3で7試合1得点。出場時間は96分だった。2023年にFC東京へ戻ったものの、J1では3試合の出場に終わり、夏に松本山雅FCへ再び期限付き移籍。J3で15試合2得点と、得点量産には至らなかった。
【一度は復調も…。3度目の期限付き移籍で直面する現実】
それでも、FC東京で巻き返しの兆しは見せた。2024年7月のアルビレックス新潟戦でJ1初得点を挙げ、2025年には25試合に出場。出場時間は前年の127分から707分に増えた。
ただし、得点はわずか「1」。本人もクラブ公式のインタビューで、チームの要求に応える過程で「自分の特長や武器を出し切れなかった」と振り返っている(出典:1月31日付のFC東京公式サイト)。
2026年のJ1百年構想リーグでも10試合1得点を記録したが、6月末に磐田への育成型期限付き移籍が決定。FC東京への別れの言葉では「今の自分では、『このチームの一員です』と自信を持って言うことができず」と悔しさをにじませている(出典:FC東京公式サイト)。
しかし、新天地でも序列は上がらない。2026/27シーズンのリーグ戦では一度も先発できず、出場時間はわずか66分。一方、11月1日にはU-21 Jリーグのヴィッセル神戸戦で90分間プレーした。同大会では浦和レッズ戦で得点も記録しているが、肝心のトップチームでは結果を示す機会すら限られている。
育成年代の実績も、J1での経験もある。23歳の今、求められているのはその可能性を出場時間と得点につなげることだ。