歴史を動かすバルサの1勝
バルセロナにとっては歴史を動かす大きな1勝となった。同クラブは現地時間2日に行われたレアル・マドリーとのエル・クラシコで1-0の勝利を収めたことにより、通算成績を96勝71分95敗とし、1932年以来およそ87年ぶりに勝ち越しに成功したのだ。エルネスト・バルベルデ監督、バルセロナの選手たち、サポーターにとっては忘れられない夜となったことだろう。
90分間のゲームのなかで、バルセロナには一切隙が無かった。立ち上がりはお互いに様子見といった内容だったが、26分、セルジ・ロベルトからのスルーパスに抜け出したイバン・ラキティッチが鮮やかなループシュートで均衡を破り、1点リード。その後はうまく試合をコントロールし、マドリーを寄せ付けなかった。
追加点を奪えなかったことは悔いるべき点かもしれないが、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ウスマンヌ・デンベレの3トップは幾度となくゴールの予感を漂わせた。メッシは同試合で両チーム合わせて最多となる6本のシュートを記録し、決定的なパスもトップの2本繰り出した。
スアレスはシュート数こそ1本に抑えられたが、決定的なパスの本数ではメッシと並ぶ2本出している。デンベレもカウンター時にはサイドで起点となり、左右両足から繰り出される効果的なクロスでチャンスを演出。シュート数はスアレスを上回る2本となっており、こちらも攻撃面での存在感は少なからず発揮できていた。
この3トップにラキティッチやアルトゥール、ジョルディ・アルバなどが加わった厚みのある攻撃はマドリーにとって脅威だった。チームとしての平均プレーエリアを見てみても、敵陣内、それも中央でのプレーが大半を占めていた。マドリーにとっては最も危険な場所でボールを持たれていたということになる。