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サッカー日本代表は8日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国でホンコン・チャイナ代表と対戦し、6-1で勝利した。結果を残しながらも代表から遠ざかっていた稲垣祥は、ボランチとして攻守に奮闘した。33歳のベテランは豊富な経験と得点力を示し、代表生き残りをかけたサバイバルに名乗りをあげる。(取材・文:元川悦子【韓国】)
新顔が並ぶ中、4年ぶりに代表のピッチに立った稲垣祥

【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(W杯)を1年後に控える中、国内組のサバイバルと位置づけられる東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国が開幕した。その一発目となるホンコン・チャイナ代表戦が8日に行われ、サッカー日本代表は国際Aマッチデビューのジャーメイン良の衝撃的4ゴールなどで、6-1と圧勝した。
「スタートが6人初代表。交代選手4人も初代表ということで、多くの選手たちがこの難しい初戦の舞台で代表のキャップを刻めたことで、代表チーム全体の強化にもなっていくと思います」と森保一監督も試合後、前向きにコメントした。
新顔がズラリと並んだこの一戦で、数少ない30代プレーヤーの1人として先発したのが、ボランチの稲垣祥だった。ヴァンフォーレ甲府を皮切りに、サンフレッチェ広島、名古屋グランパスと足掛け12年間のプロキャリアを歩んできたベテランは、この試合が代表2試合目だった。
前回は4年前の2021年3月のW杯カタール2022アジア2次予選・モンゴル代表戦。この時は63分から鎌田大地と交代出場し、約30分間のプレータイムで2ゴールと気を吐いた。試合自体が14-0という圧勝で、終盤に出てきた稲垣のゴールは印象が薄れがちだったが、“圧倒的な決定力”はこの時点から大いに光っていたのだ。
その後、2022年1月の国内組合宿までは何度か呼ばれていたが、遠藤航、守田英正、田中碧という2022年W杯経験者がひしめくボランチの牙城は高い。最近は佐野海舟、藤田譲瑠チマのような若い世代の欧州5大リーグ在籍者も増えてきて、国内組の選手にとって代表はより高いハードルになっていた。
だからこそ、このE-1選手権を大事にしなければいけない。