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「それが僕が出た意味」佐藤龍之介は即興のサッカー日本代表を繋げていく。「点だけが評価じゃない」【E-1選手権】

text by 編集部 photo by 田中伸弥

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サッカー日本代表MF佐藤龍之介

【写真:田中伸弥】

サッカー日本代表初先発の佐藤龍之介が果たす仕事

 サッカー日本代表は12日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の第2戦で中国代表と対戦し、2-0で勝利した。スタメン出場したMF佐藤龍之介が試合後に取材に応じた。ゴールに絡む活躍は見せられなかったが、佐藤はチームにとって必要なプレーを理解して行動に移していた。

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 6月のFIFAワールドカップ26アジア最終予選で初招集となり、インドネシア代表戦でデビューを果たした。今大会のメンバーにも名を連ね、初戦は途中出場。第2戦で初先発のチャンスが回ってきた。

「自分はボールに関わってなんぼだと思っています。ゲーム運びじゃないところでも輝きたいとは思いますけど、そういったところでも自分のゲームにしたいなという気持ちでした」

 前線は細谷真大を頂点に、原大智と佐藤がシャドーに入った。佐藤の言葉通り、ボールに関わってパスを捌き、味方と繋がりながらゴールを目指した。佐藤は2人の特徴を理解しつつ、自分の役割を認識していた。

「中心でやれたかって言われたら、『はい』とは言えないですけど、今日出たメンバーは即興ですし、自分がボールを作りながら、どんどん繋がっていく。それが僕が出た意味の一つかなと思う」

 ハーフタイムでは長友佑都からの具体的なアドバイスをうまくプレーに活かした。その結果、左ウイングバックの俵積田晃太が活きるシーンは後半になって各段に増えている。即興チームは佐藤を媒介として少しずつチームになっていった。

 得点につながるプレーはできなかった。ただ、「点だけが評価じゃない」と冷静に分析し、「自分らしさを出したい」と言う。18歳らしからぬ客観的な自己分析力を武器に、佐藤は一つずつ経験を積み重ねていく。

(取材:加藤健一【韓国】、文:編集部)

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【了】

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