サッカー日本代表 最新ニュース
サッカー日本代表は12日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の第2戦で中国代表と対戦し、2-0で勝利した。前節のホンコン・チャイナ代表戦に続き複数得点の快勝をおさめ、今回は無失点で切り抜けた。事実上の決勝戦である15日の韓国代表戦を前に、チームには良くも悪くも“らしさ”が出てきた。(文・西部謙司)
攻守に活躍の田中聡
初戦のホンコン・チャイナ代表戦から先発メンバーをすべて入れ替えた。この2試合で良いプレーをした選手が最後の韓国代表戦に起用されると思われる。
前半は田中聡のプレーが光っていた。11分、トップの細谷真大へずばりと縦パスを差し込み、細谷がハーフターンからファーサイドへ低いシュートをねじ込む。細谷の反転シュートも素晴らしかったが、機を逃さずに細谷に通した田中のパスが引き金になっていた。
田中は13分にも植田直通のヘディングシュートにつながるクロスボールを供給。左のポケットに侵入してからのロブだった。さらに44分にはペナルティーエリア内の佐藤龍之介にラストパスを通し、3つの決定機を演出している。
ボール奪取、組み立ての両面で存在感を示していたが、後半開始から稲垣祥と交代。左シャドーで先発した原大智も前半だけ。追加招集だった2人が交代となっているが、田中に関しては3戦目で起用するつもりなのかもしれない。
17分に植田のパスがカットされてジャン・ユーニンが抜け出すが、1対1をGK早川友基がストップ。後半にも際どいカットインシュートをセーブしていて、早川の活躍も光っていた。
ホンコン・チャイナ代表戦で63分からプレーした佐藤は右シャドーで先発、後半は左シャドーに移動。相手のDFとMFの間のスペースで縦パスを引き出し、ワンタッチで前を向いて仕掛けていた。5バック攻略の定石なので他の選手も再三ここを狙っていたが、前を向けていたのは佐藤くらい。守備も精力的だった。
