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J1 2か月前

清水エスパルスで「一番もっている選手」。小塚和季がいる大きな意味。「貴士と和季がいると面白いフットボールが…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

 明治安田J1リーグ第32節が9月27日に各地で行われ、11位清水エスパルスはアウェイでヴィッセル神戸と対戦し、1-2で敗れた。MF小塚和季のゴールにより清水が先手を打ったが、後半アディショナルタイムの失点により痛恨の逆転負け。それでも、今季初得点をあげた小塚の活躍はポジティブだ。残り6試合でひとつでも勝ち点を積み上げるために、必要な男が帰ってきた。(取材・文:藤江直人)

「ああ、実は狙っていました」

清水エスパルス所属MF小塚和季
【写真:Getty Images】

 サプライズは一度だけではなかった。J1リーグの舞台で決めたゴールが実に5年ぶりだった、と聞かされた清水エスパルスの小塚和季は、思わず声のトーンをあげながら逆に聞いてきた。

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「5年ぶりですか。そんなに経ちましたかね。5年も。大分のときですか」

 記憶は正しかった。敵地・県立カシマサッカースタジアム(現メルカリスタジアム)に乗り込んだ2020シーズンのJ1リーグ第19節。大分トリニータのダブルシャドーの一角で先発した小塚は57分に、両チームともに無得点の均衡を破る先制ゴールをゲット。チームを2-0の快勝に導く活躍を演じた。

「ああ、カシマスタジアムですね。覚えています。(相手の)誰かに当たって入ったゴールですね」

 もっとも、5年前の日付が9月27日だったのは覚えていなかった。ヴィッセル神戸のホーム、ノエビアスタジアム神戸でダブルシャドーの一角で先発した小塚が先制ゴールを決めたのも9月27日。二度目のサプライズに「ああ、実は狙っていました」ととっさのジョークで周囲を笑わせながら本音を明かした。

「今日なんですか。何かすごいですよね。同じ日に5年ぶり、というのはなかなかないですよね」

 小塚のJ1通算3ゴール目が決まったのは、両チームともに無得点で迎えた40分だった。

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