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【現地レポート】最多得票でFIFA理事当選の田嶋氏、“競技者”としての決意「アジアのレベルアップ、W杯出場枠増へ」

先日、FIFA理事選において当選した田嶋幸三氏。日本では4人目となる。前回落選したこともあり、悲願の当選となった田嶋氏の決意とは何か。現地取材した記者がレポートする。

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「日本代表が強いチームであることも間違いなく力になりました」

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FIFA理事選において当選した田嶋幸三氏【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)副会長の田嶋幸三氏は、4月30日にバーレーンで開催されたアジアサッカー連盟(AFC)の総会内で行われた国際サッカー連盟(FIFA)の理事選挙で最多得票数の36票を獲得した。

 57歳の田嶋氏は、市田左右一、野津謙、小倉純二に続き、日本では史上4年目の理事となり、結果が発表された後には安堵感を表した。

「皆様の協力のおかげで当選することができました。感謝いたします。最低でも25票は集まると見込んでいましたが、36票は私が考えていた最大得票数です。この数字を獲れた事実は、我々がこれまでに行ってきた仕事や準備が評価された証拠です」

 選挙前日に日本人ジャーナリストと話す田嶋氏はリラックスしている印象だったが、当選を果たすためにできることは全てやってきたと手応えを感じていた。

「昨日、神のお導きだと言いましたが、それが正しいことが分かりました」

 投票してくれた連盟のメンバーと選挙運動を支援してきた各組織に感謝の気持ちを表現すると同時に、田嶋氏はピッチ上での話題にも触れた。

「選手や指導者にも感謝しなければなりません。選手たちが世界中で成功を収めていることや、日本代表が強いチームであることも間違いなく力になりました。日本が強豪チームだからこそ36票も得ることができました。

 もし日本が現在のようなレベルに達していなければ、これほど多くの票を集めることは出来なかったかもしれません。私は代表チームも影響力をもっていると日頃から感じていました」

 試合でのプレーに精通しているため、現場の人間に感謝するのは田嶋氏らしい特徴だ。

「私以外の候補者3名は、王子や首長など何かしらの肩書きをもっています。しかし、私の競技者としてここに来ました。私は元選手であり、指導者でもあります。経験を生かして世界のサッカーのために懸命に働きたい」

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