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J1 13時間前

「最低のゲームだった」横浜F・マリノス、角田涼太朗は神妙な面持ちで語った。「個人的にすごく引っかかっていること」とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images
角田涼太朗 横浜F・マリノス
横浜F・マリノスでプレーする角田涼太朗【写真:Getty Images】



 25日の浦和レッズ戦に勝利したものの、角田涼太朗は自身のプレーについて厳しく追及した。横浜F・マリノスは明治安田J1百年構想リーグEASTで失点数「22」を喫しており、守備の改善は急務である。「『これをやったからすぐに失点がなくなる』という策はない」という前提を述べながら、マリノスのDFリーダーはチームと個人の両面から問題点を語る。(取材・文:元川悦子)[1/2ページ]

明治安田J1百年構想リーグ・地域ラウンド第12節
浦和レッズ 2-3 横浜F・マリノス
埼玉スタジアム2002

鬼門・埼玉スタジアム2002でやってきた正念場

渡邊凌磨 浦和レッズ
前橋育英高校時代の先輩・渡邊凌磨【写真:Getty Images】

 2025年は何とかJ1残留を果たし、オリジナル10の名門の意地とプライドを守った横浜F・マリノス。その立役者となった大島秀夫監督のもと、2026年J1百年構想リーグを戦っているが、思うような結果が出ていない。

 序盤3連敗の後、2月末から3月にかけて3勝2敗と白星先行の展開となったが、4月に入って柏レイソル、FC東京、川崎フロンターレに3連敗。11試合終わって勝ち点9でEAST9位というのは、誰もが納得いかない状況だったに違いない。

 だからこそ、4月25日の浦和レッズ戦は絶対に負けられなかった。

 埼玉スタジアム2002では2019年以来、未勝利ということで、苦手意識を持つ選手もいたかもしれない。



 だが、浦和ジュニアユース出身の角田涼太朗はむしろ闘志が湧いてきたのではないか。

 しかも相手には、当時のチームメートである荻原拓也、10代の年代別代表活動で共闘した石原広教、長沼洋一、前橋育英高校時代の先輩・渡邊凌磨、金子拓郎がいる。

 彼らを倒して、浮上のきっかけをつかみたいという思いは強かったはず。ケガで直近2試合を離脱し、復帰戦となったこの一戦で、彼はキャプテンマークを巻いてピッチに立った。

 マリノスはジョルディ・クルークス、ユーリ・アラウージョの両サイドアタッカーを軸に攻撃を組み立てる。

失点の原因を整理する角田涼太朗「中の人数が揃っていた中で…」

横浜F・マリノスMF山根陸
先制点をあげた山根陸【写真:Getty Images】

 ボランチ・山根陸が「レッズは4−4−2でコンパクトなブロックを作ってくるので、ウイングを1つ起点にするというのがチームの共通認識としてあった」と言うように、外を使いながらポケットを取る形を貪欲に狙っていった。

 このパターンから21分に山根が先制点をゲット。幸先のいいスタートを切ったが、この7分後には同点弾を決められてしまう。

 ゴールの前段階で、肥田野蓮治にマークに行った角田は力強いドリブルにかわされる形になったのだ。

 そこから石原にクロスが上がり、金子にヘディング弾を叩き込まれた。



「守備をうまくハメられなかったことと、サイドで奪いきれなかったこと、中の人数が揃っていた中でピンポイントで合わせられてしまったというのが重なった。クロスからの失点は今季多いですし、改善すべき点だと思います」と角田は反省の弁を口にした。

 今季のマリノスは失点が大いに目立つ。11試合終了時点での20というのはEASTではワーストの数字だ。

 首位を快走する鹿島アントラーズはわずかに5。その4倍というのはやはりいただけない。

 角田も危機感を募らせ、失点減を浮上の大きなポイントとして捉えているようだ。

「自分たちセンターバック(CB)の責任もありますけど…」

パク・イルギュ 横浜F・マリノス
シュートストップでチームを救う朴一圭【写真:Getty Images】

「昨年(8月)、僕が帰ってきた後は、守れる自信が増したし、失点数も少なかったと思いますが、今年は失点が増えてしまっている。

 それは自分たちセンターバック(CB)の責任もありますけど、守備の構造や立ち位置がうまく定まっていないという印象が強いですね。『これをやったからすぐに失点がなくなる』という策はないと思いますけど、何とか減らしていきたい」

 1−1で迎えた後半。追加点を狙う浦和がギアを一段階上げてきた。

 マリノス守備陣としては確実に流れを断ち切らなければならなかったが、角田は53分に渡邊凌磨にボールを奪われ、決定的ピンチを招いてしまった。

「個人のところもそうですけど、誰がどこに立つか、どこでボールを受けるかが整理できていなくて、中途半端になった。後はシンプルに自分のミスです」と背番号22は悔しさをにじませた。



 結果的には最後尾に陣取っていた朴一圭がシュートをストップ。守護神は「自分はそういう時に止めるためにいる」と胸を張ったが、「本当に助けられました」と角田は心から感謝した。

 そうやって一体感を持ってお互いをサポートし合えれば、失点は自ずと少なくなっていくだろう。

 背番号22もそう仕向けなければならないと痛感したはずだ。

 彼ら守備陣を攻撃陣も援護射撃してくれた。

 62分には右CKの流れから渡辺皓太がドンピシャヘッドで2点目を追加。「どうして自分が点を取れたのか覚えていません」と本人も無心で飛び込んだ一撃でリードを奪った。

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