サッカー日本代表は15日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループF第1節でオランダ代表と対戦し、2-2の引き分けで終えた。終盤に追いつき、勝ち点1をもぎ取ったのは上々のスタートと言える。しかし、「世界一」という目標に向けて、決して万全の台所事情というわけではない。今回は、現在の日本代表に呼ばれていない選手の中から、今すぐ本大会のピッチに立っても十分に輝けたはずの5人をピックアップして紹介する。[1/5ページ]
MF:佐野航大(さの・こうだい)
生年月日:2003年9月25日
所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ)
2026リーグ戦成績:34試合3ゴール7アシスト
【1年で市場価値が…】
佐野航大は、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)のメンバーに選ばれていても不思議ではない選手の一人だ。
日本代表の佐野海舟を兄に持つ彼は、2025/26シーズンのオランダで大きく評価を高めた。リーグ戦全試合フルタイム出場というタフさを見せ、データサイト『transfermarkt』の市場価値は昨年5月の500万ユーロ(約9億2500万円)から、わずか1年間で1200万ユーロ(約22億2000万円)へと急上昇した。
この数字は現在の代表勢でもトップ10に入る水準であり、世界的な有望株として認められた証といえる。
【兄よりも…】
プレースタイルは兄より攻撃的で、サイドから個人技で仕掛ける推進力を備える。中盤の底だけでなく、ウイングやシャドーもこなせる戦術的柔軟性は、限られた登録人数で戦う短期決戦において重宝されたはずだ。
ただ、惜しむらくは3月のスコットランド戦でアピールしきれなかった点か。左シャドーで先発しアグレッシブに戦ったものの、ゴールやアシストといった目に見える結果を残せず、指揮官の心を動かす決定打にはならなかった。
左シャドーは、南野拓実らの不在により、オランダ代表戦では前田大然が先発で起用された。ただ、ヨーロッパで守備の強度に磨きが掛かった佐野航大もハイプレスは得意とするところで、前田とは異なる攻撃のクオリティーをもたらす存在として、やはり本大会のピッチで見たかった逸材だ。

