現役続行を決断したFC東京の長友佑都【写真:編集部】
日本代表の長友佑都が8月8日、2026/27明治安田J1リーグ第1節、FC東京対FC町田ゼルビア戦を前に会見を開き、現役続行を表明した。FC東京との契約が6月末で満了し、無所属となっていた中、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)後には引退も考えていたという。現役続行を決断した理由やFC東京への思い、今後の目標について自らの言葉で語った。
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「もう一度ここでシャーレを掲げたい」
「FC東京と契約の更新をさせていただきました。今シーズン、またFC東京で頑張っていこうと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。気合入れていきます」
この夏にはFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)に出場。グループステージ第3節のスウェーデン代表戦でピッチに立ち、アジア人初となる5大会連続のW杯出場を果たした。
しかし、ブラジル代表に敗れた大会終了直後は、引退の方向に気持ちが傾いていたという。
「ワールドカップ終わった後は正直、4年間かけてきた思いがすごく強かったので、敗戦を受けて、引退の方向に気持ちが傾いていた」
それでも、日々を過ごす中で、別の思いが強くなっていった。
2021年にFC東京へ復帰した際には、クラブにタイトルをもたらすことを目標に掲げていた。しかし、5年間で一つもタイトルを獲得できていない現実が、長友の中に悔しさとして残っていた。
「今回5年前にFC東京に帰ってきて、タイトルを取ると意気込んで帰ってきたにも関わらず、何ひとつタイトルをもたらせてないということに自分自身情けなく、悔しい思いがどんどん湧いてきました」
そして、再び情熱が湧き起こった。
「またこのFC東京で優勝して、シャーレを掲げたいという情熱が自分の中で心の底から湧き起こってきたので、現役続行、FC東京でしたいという気持ちが自分の中で固まりました」
決断したのは、W杯からおよそ3週間が経った頃だったという。
ブラジル戦の敗戦直後は「心は結構その打ち抜かれたような、ちょっと自分自身も放心状態」だったという。一方で、「足が戦いたいと、なんか疼いてる状況」でもあった。
「体はワールドカップで不完全燃焼で、まだ足は戦いたいと言ってるけど、心に穴が開いたような感覚で、ビジョンが見えない状態でした」
そのギャップを抱えながら過ごす中で、W杯での敗戦への悔しさ、そしてFC東京でタイトルを獲れていない悔しさが再び込み上げてきた。
「気持ちの面でももう1回ここでシャーレを掲げるために、優勝するために戦いたいという気持ちになった」
FC東京については「共に戦う家族のような存在」と表現する。
「帰ってくることによって、またやってやろうという気持ちになるし、自分に落ち着きをもたらしてくれるし、本当に自分が大好きなクラブだなと改めて、今回決まったときに感じました」
40歳でも「プレースタイルを変えるつもりはない」
FC東京の長友佑都【写真:編集部】
9月12日に40歳の誕生日を迎える。だが、年齢を理由に自身のスタイルを変えるつもりはない。
「年齢のことは全く意識していないですね。誰よりもギラギラしていると思っているので、40代になってもプレースタイルを変えるつもりはないです。ピッチの中で誰よりも走って、戦って、激しいプレーでみなさんを喜ばせたいと思っているので」
若い選手たちに見せたいものも、自身の最大の特徴である「戦う姿勢」だという。
「若い選手にはやっぱり自分の特徴である球際とか、戦う姿勢というのもやっぱり見せていきたいなというのはあります。それが自分の特徴なので」
そして、現役を続ける以上、もう一つの目標も変わらない。
日本代表について問われると、「選手である以上は代表を目指したい」と明言した。
「自分から引退をするとかではなくて、代表というものは監督が必要か必要でないかを決めると思うので、そこの部分に関しては常に日本代表を目指してやっていこうと思っています」
5大会連続でW杯に出場したベテランは、40歳を目前にしても歩みを止めない。
FC東京でまだ成し遂げていないタイトル獲得。そして、その先にある日本代表への挑戦。長友佑都の新たなシーズンが始まる。
(取材・文:竹中愛美)
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