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大荒れのガラタサライサポーター、花火や爆竹の投げ入れだけでは無かった! クルドの旗、座席の破壊、街中でも暴動

text by 編集部 photo by Getty Images

大荒れのガラタサライサポーター、花火や爆竹の投げ入れだけでは無かった! クルドの旗、座席の破壊、街中でも暴動
試合は発煙筒や爆竹をピッチに投げ込み、二度の中断となる荒れ模様となった【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節が現地時間4日に行われ、ガラタサライはMF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントとアウェイで対戦して1-4で敗れている。

 同試合は、ガラタサライサポーターが発煙筒や爆竹をピッチに投げ込み、二度の中断となる荒れ模様となった。ドルトムントは、5日に行われた地元警察の記者会見の内容と対応策について公式サイトで発表している。

 試合中の再三にわたる注意にも関わらず、同サポーターは何度も発煙筒を焚き、爆竹を鳴らせる始末。52分には、CKを蹴りに向かった香川に対し、これらを投げ入れ試合が中断。メインスタンドでは、クルド人の旗が掲げられ周りから取り押さえられるなど異様な雰囲気が漂っていた。

 ドルトムント警察であり同クラブ組織委員長のクリスティアン・ホッケンヨス氏は「発煙筒の投げ込みや座席の破壊はあってはならない」と、遺憾の意を述べている。そして、すべての人物を特定し制裁を与えることを明かした。

 同警察によれば、試合前にも約1400人のガラタサライサポーターが、花火に火をつけ、爆竹を鳴らしながら公園内を歩き、一般の通行人にも被害が及んだ様子。現在確認されているのは、250の座席破損、11人の負傷者、21人に逮捕者とのこと。さらに700人に事情聴取を行い、今後増える可能性もあるようだ。

 しかし、ホッケンヨス氏は、ガラタサライ側だけではなく、1000人に及ぶ警備員を導入したにも関わらず、このような事件を起こしたドルトムント側のセキュリティのずさんさも指摘。今後、このようなことがあってはならないと苦言を呈している。

 ガラタサライは、ホーム戦でも街中で乱闘事件を起こしており、UEFAからの制裁は免れないと予想される。そして、現地のあるトルコ人サポーターは「最悪だ。せっかく素晴らしい試合なのに台無しだよ」と、この惨状を嘆いていた。

 敗戦で決勝トーナメント進出が厳しい状況となったガラタサライ。一部のサポーターのためにそれ以上の代償を払うことになりそうだ。

【了】

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