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宮本恒靖×賀川浩。世界のサッカーを知る2人が語る、クラシコの魅力

text by 編集部 photo by Getty Images , editor staff

他にはないスケールの大きさ

宮本恒靖×賀川浩。世界のサッカーを知る2人が語る、クラシコの魅力
バルセロナのホームであるカンプ・ノウで今度のクラシコは行われる【写真:Getty Images】

宮本 今度はカンプ・ノウでの試合です。

賀川 僕はスペインリーグ自体をまだ(スタジアムで)一度も見ていないのですが、カンプ・ノウもサンチャゴ・ベルナベウも1982年のW杯で行きました。カンプ・ノウの方がちょっと新しい印象を受けましたが、大きいだけでなく“格”がありますよね。サンチャゴ・ベルナベウはマドリードの大通りにあって、入るとスタジアムを作った当時の会長の銅像があって、なかなかいい雰囲気のスタジアムでした。

宮本 クラシコは世界中のサッカーファンが注目する試合だと思いますが、賀川さんはジャーナリストとしてご覧になるのか、一人のサッカーファンとしてご覧になるのか、どちらでしょうか。

賀川 余計なことを考えずに試合を楽しむのが一番いいですよね。一人のサッカーファンとしてもね。あれだけ伝統があって、対抗意識が盛り上がりすぎてややこしくなることもありますけど、やっぱり面白いですよね。

宮本 世界中にクラシコやダービーと呼ばれる試合がある中で、僕はバルサとマドリーが一番だと思います。

賀川 スケールが大きいですよね。それから特にここしばらくの両チームの充実ぶりからみて、勝った方が世界一という感じですよね。両方ともそれくらいの気持ちでいるのではないでしょうか。

宮本 クラブの規模も抱えるファンの数も、収入も含めて1位と2位ですからね。

賀川 1980年、10万人目のソシオ会員の枠だけ空けておいて、そこに当時のFIFA会長であるアベランジェさんが入りました。そういう意味でも、バルサは自分たちのクラブに誇りを持っています。

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