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日本代表 9年前

「さらにその先も」「違う選択肢も」。ウズベク戦先発へ意欲を見せる柴崎と乾。より高い要求に応えるか

text by 編集部 photo by Getty Images

「自分の特徴が変わるわけでもないし、やることは一緒」

 とはいえ、柴崎は現在22歳。W杯を迎えるのは26歳だけに「さらにその先もある。そういったところまで見るのであれば、もっともっとそういった選手が出てきてもいい」と同世代の選手たちに更なる突き上げを求めていた。

 もう1人、ウズベキスタン戦で先発出場が期待されるのがFW乾貴士だ。

 ザッケローニ元監督の下では代表メンバーに定着できなかったものの、アギーレ前監督は先発の1人として重宝した。が、アジア杯では決め打ちのように前半45分に交代、もしくは早いタイミングでベンチへと退いただけに、本人としては不完全燃焼に終わったことだろう。

 そのため、新体制になって新たにアピールする意欲は高い。ハリルホジッチ監督が求める縦に速いサッカーにおいて、乾は最も力を発揮できるタイプでもある。

 本人も「もともとスプリントは多かった。自分の特徴が変わるわけでもないし、やることは一緒」と自らのプレースタイルに自信をにじませた。

 その中で、「監督はまずは前を見ろと。そこの意識が低いので自分たちに言ってくれているんだと思う。それをできるうえで、違う選択肢もやっていけたら」とし、「色んなパターンで攻撃するのは相手も一番嫌だと思う。しっかりそのへんを出していければ」と縦一辺倒ではなく、臨機応変に戦う意欲を示した。

 チュニジア戦後、ハリルホジッチ監督は「非常に満足している。今回は選手たちが私の要求を実践してくれた。素晴らしい試合をしたと言いたい」と語った。

 ウズベキスタン戦に出場する選手たちは、再び指揮官を満足させることができるだろうか。柴崎や乾はチュニジア戦の出場機会がなかったものの、外から見たことでわかるものもある。その“経験”を生かし、より高い要求に応えることこそが日本代表の強化となる。

【了】

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