トッテナムはなぜ好調か。トップ6候補から優勝候補へ。“栄光のクラブ”が目指すは55年ぶりのプレミア制覇

今季のトッテナムは、開幕前にはトップ6候補と目されてきたが、いまや優勝候補として躍進を遂げている。彼らはなぜ好調を維持しているのだろうか。そして、“栄光のトッテナム”が目指すのは55年ぶりのプレミア制覇なのである。

2016年03月04日(Fri)15時01分配信

text by 山中忍 photo Getty Images
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トッテナムが見せた『躓いても倒れない強さ』

ウーゴ・ロリス
最後尾で守備を支えるウーゴ・ロリス【写真:Getty Images】

 トッテナムは3月2日の28節ウェスト・ハム戦(0-1)に敗れ、レスターを抜いてプレミアリーグ首位に躍り出る機会を逃した。しかし、開幕前のトップ6候補から優勝候補へと躍進したチームが、この敗戦を機に失速するとは思えない。

 今季のトッテナムは躓いても倒れない強さを繰り返し見せてきた。8月の開幕4戦は勝ち星なしに終わったが翌月は3戦全勝。開幕節で敗れた後は15節まで無敗を続けた。後半戦に入っても、降格候補から優勝候補へと自軍を凌ぐ大躍進を遂げたレスターに敗れた(0-1)21節後のリアクションは、リーグ戦6連勝だった。

 昨季までとは一線を画する確かな足取りは、チームの下半身に当たる後方の安定化によるものだ。最後尾にプレミア随一のGKであるウーゴ・ロリスが控えていても昨季はトップ10最多の53失点だったトッテナムは、今季をリーグ最少失点ペースで戦っている。28節終了時点での失点数を見ても、昨季の「39」に対して今季は「22」だ。

 守備改善の要人はアトレティコ・マドリーから獲得されたトビー・アルデルヴァイレルト。昨季はレンタル移籍先のサウサンプトンで即戦力となった新CBは、今季開幕節からヤン・フェルトンゲンと息の合ったコンビを見せ、昨季とは違って正CBコンビが定まった4バックの安定性が増した。

 補強の主担当は昨季途中にサウサンプトンから引き抜かれたポール・ミッチェルだが、監督のマウリシオ・ポチェティーノには自身の前任地からチーム作りの片腕を呼び寄せた他にも手柄がある。

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