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ドイツ王者バイエルンの脅威となった乾。高いポテンシャルと今後の課題を徹底分析

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

積極的に仕掛けた乾

乾貴士
確かな存在感を示した乾【写真:原田亮太】

 そのバイエルンを相手に確かな存在感を示したのが乾だった。ロッベンとラームを揃える同サイドを守るため、しばしば自陣でのプレーを強いられたが、攻撃に転じれば素早い切り替えで次々と味方のパスを引き出し、高い位置でチャンスを作った。

 しかし、乾が奮闘すればするほど目立ったのはバイエルンの厳しすぎる守備だ。カウンターの局面において、タイミングの良い動き出しから、主にサイドのスペースで前を向いてボールを持つことはできた。だが、そこからすぐバイエルンの連動した守備が行く手を阻んできたのだ。

 開始6分、ゴールキックのセカンドボールに対して乾は素早いリアクションを起し、ファーストタッチからバイタルエリアを突いた。斜め後ろから鋭いアプローチをかけてくるマルティネスを一度はかわしたが、ミドルシュートを狙ったところで、迅速に立て直したマルティネスにブロックされた。

 その2分後には中盤のラニクがバイエルンからボールを奪ったところで、乾は自陣から左サイドを一気にダッシュし、相手の右サイドバックであるラームの裏でパスを受けることに成功した。

 そこからカバーに来たセンターバックのボアテンクに対し、中を突くと見せかけて縦に仕掛け、抜きかけたが、シュバインシュタイガーが迅速なカバーリングからスライディングでボールをかき出し、ワイドな位置で拾い直した乾にしつこく付き、CKに逃れたのだ。

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