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ベスト4進出を決めたレアル・マドリー。モウリーニョの退任はCL優勝のフラグ?

9日に行われた欧州チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグで、レアル・マドリーはガラタサライに2試合合計5-3で勝利し、ベスト4進出を決めた。レアルがCLを制するための条件は整いつつある。

text by 北健一郎 photo by Ryota Harada

ガラタサライの追撃を振り切り、ベスト4へ駒を進めたレアル

 チャンピオンズリーグ準々決勝の2ndレグが行なわれ、レアル・マドリーはガラタサライにアウェイで2-3で敗れたものの、2試合合計スコアで5-3で勝利し、ベスト4へと駒を進めた。

 先週の1stレグで3点のアドバンテージを手にしていたレアルは、出場停止のセルヒオ・ラモスとシャビ・アロンソに代わってペペ、モドリッチが先発。1トップにはベンゼマではなくイグアインが入った。

ドログバ
ゴールを決めたドログバ【写真:原田亮太】

 先制ゴールは8分、右サイドのエジルのスルーパスに走り込んだケディラが中に折り返し、クリスチアーノ・ロナウドが合わせた。この得点で、ガラタサライが準決勝進出するためには5点以上が必要になった。

 後半、ペースダウンしたところをガラタサライに突かれ、ガラタサライが「あと2点」というところまで追い上げる。レアルは途中出場のDFアルバロ・アルベロアが退場して10人になりながらも、ロスタイムにC・ロナウドがゴールを決めてガラタサライの追撃を振り切った。

 “銀河系軍団”と呼ばれた2001-2002シーズン以来となる、レアルのチャンピオンズリーグ優勝が現実味を帯びてきた。実際にレアルが優勝を狙うための条件は整っている。

 一つ目がリーグ戦の優勝がほぼないことだ。

 リーガ・エスパニョーラでは首位のバルセロナと勝点差13と独走を許しており、ほぼ優勝の確率はない。そのため、チャンピオンズリーグの大事な試合前に主力選手を温存させ、コンディション調整することができる。

 今シーズンはモウリーニョ監督とセルヒオ・ラモス、カシージャスなど一部選手の確執が表面化し、そのことがリーグ戦の不調を招いたが、ここにきてチームは「チャンピオンズリーグを獲って終わる」という目標の下でまとまっている。

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