日本でメッシが生まれない理由 カギは股関節にあり!?

2013年05月01日(Wed)15時22分配信

text by 鈴木康浩 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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日々の生活を劇的に変える可能性も

 ところで、骨盤がおきているのか、寝ているのか、自分で簡単に確認できる。

 たとえば、椅子に座って座面とお尻の間に手を差し込んだとき、とがった骨に触れることができるだろうか。これは坐骨結節という骨なのだが、坐骨結節が座面との間で確認できるときは、骨盤がおきておらず、寝てしまっている証拠。

 そのまま胸を前へ出していったときに、坐骨結節が後ろへ移動していくのが感覚としてわかるだろう。そのときの姿勢が、骨盤がおきている状態だ。かなり胸を前へ突き出し、重心が前へ移動していることが感覚としてわかると思う。そして、かなり無理をしないと重心が前へ移動しないことにも気づくはずだ。

 骨盤のポジションは、生まれてから長年の生活スタイルによって形成されたものであり、元に戻すためにはそれなりの時間がかかる。ただし、寝ている骨盤をおこすことは誰にでもできるし、それによって体腰痛や、膝痛、ケガ予防、パフォーマンスアップといった期待が見込める。

 かつて日本代表でも活躍し、昨季限りで引退した吉原宏太氏は、先日あるサッカー番組内で「外国人選手はゴール前でクッと骨盤を活かして、くの字になりながら強いシュートを打てるんです。だから、僕もゴール前で無理な態勢からでもシュートが打てるように骨盤の傾きを意識していました」というようなことを話されていた。

 プレーを続ける中で感覚的に身につけたものなのかもしれないが、体の使い方を工夫することでパフォーマンスの向上に役立てていた好例と言える。

 骨盤がおきれば、スポーツのパフォーマンスが確実に上がる。無理に筋力に頼らずに済むので、ケガもおきづらくなるだろう。恩恵を得られるのは何もアスリートだけではない。腰痛や肩こりなど、日々、体の不調に悩まされてきた人たちにも必ず光明が見えるはずだ。

 骨格が本来備えている力を呼び覚まし、これまでの日常を劇的に変える――骨盤の重要性に注目すべきだろう。

【了】


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