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【ロングインタビュー】海を渡ったジャパニーズフットボーラー・赤星貴文「日本人として海外でプレーする意義」【第四部】

text by 長束恭行 photo by Yasuyuki Nagatsuka

チームメイトにはかつてJでプレーしたあのブラジル人選手が

――あと、ポーランド国内にも日本人選手が増えてきました。これまた先駆者になったわけですが。

「そうですね。でも全員、僕の代理人が入れていますからね(笑)」

――でも赤星さんの活躍がなければ、この現象は起こらなかったわけで。

「僕がそうしたわけじゃないから正直あれだけど(苦笑)」

――いや、影響力は凄いと思いますよ。

「影響力はあるのかな、とは思いますね。僕がダメだったら多分、ポーランドに来るのは無理でしたからね。正直言うなら、簡単ではなかったでしょうし」

――赤星選手を含めた日本人選手のポーランド国内の評価はいかがですか?

「どうなんですかね? ポゴンがこうして一部に上がったことは大きかったと思います。アテンションに直ぐになったというのもあるだろうし。あとは僕がポゴンで中心選手として扱ってもらえたというのが大きかったかもしれないですね」

――ポゴンにはJリーグを渡り歩いたFWアンドラジーニャ(2000~2003年までG大阪、大分、新潟、札幌でプレー)がいますよね。

「彼は日本語をちょっと話します。彼がチームメイトなのは非常にやり易いですし、今年で39歳になる選手なので経験は豊富です。いまだにFKをはじめとするキック精度が高く、本当に良い選手なんですよ。

ポーランド語も流暢に喋るし。コミュニケーションが取れる分、僕としては凄く有り難い存在です。僕が二年目にポゴンに残った理由は、彼が来るというのもありました」

――同じくチームメイトには日本人の村山拓哉選手がいます。どんな選手ですか?

「基本的には右のサイドアタッカーですね。タクが来たことによって、僕はチームが凄く良くなっていくんじゃないかと思います。まだ彼も試合を多くこなしているわけじゃないし、プロとしては初めてだから、これからの部分はあると思いますけど。彼の能力はコンビネーションで今後プラスになって、更に成長するんじゃないかな」

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