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Jリーグ 11年前

大量6得点を奪った浦和レッズ。攻撃にアクセントを加えた“右ストッパー”森脇良太

18日に行われた浦和レッズ対サガン鳥栖の試合は、浦和が6-2で勝利した。後半は押し込まれる時間帯もあったものの、最終的に大量得点を挙げた浦和の攻撃にアクセントをつけた、森脇良太のプレーに迫る。

text by 編集部 photo by editorial staff

3バックの3選手いずれもが得点に関与

 18日に行われた浦和レッズ対サガン鳥栖の試合で、浦和が6-2と大量得点で勝利した。浦和が6得点以上を奪ったのは、リーグ戦では2005年の柏レイソル戦まで遡る必要がある。

 この試合で大量得点が生まれた背景にはもちろん多くの要因が重なっているが、その中でも注目したいのが、3バックに入っている槙野、那須、森脇の3選手がいずれも得点に絡んでいるところだ。

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2点目となるミドルシュートを決めた槙野【写真:編集部】

 槙野は得意としている左サイドからドリブルでカットインし、2点目となるミドルシュートを決め、那須は興梠のクロスに頭で合わせ5点目を生み出した。

 そしてこの日最も攻撃面で特長を出したのが、右ストッパーで先発し、試合中に右アウトサイドへポジションを移した森脇良太だ。

 浦和のシステムは、槙野と森脇が左右のストッパーとしてスタートするが、攻撃に入るとサイドバックの役割を担う。槙野はフィジカルを生かした縦への仕掛けが持ち味である一方、森脇はスピード溢れる仕掛けというよりは、高い技術力を生かしてポゼッションの潤滑油的な役割を担っている。

 森脇はボールキープの技術、判断にミスが少なく、簡単にボールを奪われることはほとんどない。浦和のビルドアップは、阿部勇樹、鈴木啓太、那須大亮らの中央3人に目が行きがちだが、昨シーズンと比較したときに最も大きな変化が生まれたのは、右ストッパーに森脇が入ったことだ。

 今シーズンは森脇の加入もあって後方からのビルドアップがスムーズになり、全体的に相手を押し込んで戦うことのできる一つの要因となっている。

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