[座談会]他クラブ記者が斬る!! FC東京攻略法 青赤のウィークポイントを徹底スカウティング【前編】

2013年08月03日(土)13時35分配信

text by 北健一郎 photo Kenzaburo Matsuoka
タグ:

“サイド問題”は優勝のため大きなテーマ

 なるほど。特に浦和の場合は1トップ2シャドーだから中央の人数が多い。中央のディフェンスを気にしてサイドバックが中に絞ると、大外のウィングが空いてしまうと。完全にミスマッチな状況が生まれてしまっているわけですね。

清水 だから浦和に対して前から行くのは結構リスクがあるんですよ。

田中 確かに。鹿島は前から行ってボコボコにやられましたからね。

清水 第5節のときですよね(3-1で浦和が勝利)。FC東京の話に戻ると、理想論で言えば、DFラインはもっと上げられるのでは、とは思いますけどね。前からプレスに行っているのに、DFラインが低いから、バイタルエリアにスペースができて、中央突破されるリスクを恐れてサイドバックが中央に絞り気味になってしまう。

 とはいえ、DFラインを上げるのって、前からのプレスがうまくハマってないとできないですよね。FC東京の失点シーンを見ていると、深めの位置から裏に良いボールを蹴られて1発で裏をとられるシーンも多い。後ろの選手からすれば、「もっとちゃんと追い込んでくれよ」っていうのはあるんじゃないですか。

清水 まさにそうだと思います。前からのプレスがハマる条件はいくつかあって、まずFWがしっかりとコースを限定しながら追い込むこと、それから攻撃的MFの選手がFWの寄せ方に合わせて素早く連動すること、さらにボランチとか後方の選手が前に出て行くこと。逆に言えば、誰か一人欠けるだけでもダメなんですよ。

田中 その点では、FWの追い込み方がちょっと中途半端な気はしますよね。どこかに誘い込んでボールを奪うというよりは、一人ひとりが漫然とついていっているというか……。昨シーズンはACLもあったから、そこまで詰められなかったのかもしれませんけど。

清水 サイドバックが中に絞り過ぎることについて言うと、センターバックの森重真人のディフェンスが関連してくるんですよね。森重って結構人についていくじゃないですか。結果、裏を突かれることもある。

 そうですね。相手のFWやトップ下の選手がクサビを引き出そうとして下りていったところに食いついていく傾向が強い。森重が前に出るとサイドバックは中に絞らなきゃいけなくなってしまう。“サイド問題”はFC東京が優勝争いをする上では解決しておかなくてはいけないテーマになりますね。

【後編に続く】

初出:フットボールサミット第11回

関連リンク

僕らがサッカーボーイズだった頃 プロサッカー選手のジュニア時代
プロフットボーラーの家族の肖像
サッカー戦術サミット 一流フットボーラーがリアルに語る「個」の戦術論

1 2 3 4

新着記事

↑top