「今は中村史上で一番良い」。日本代表落選の中村憲剛が焦らない理由

明日に迫ったウルグアイ戦のメンバーに中村憲剛の名はなかった。若手が中心となった東アジア杯とは異なり、今回の落選には疑問を持つ人もいるだろう。しかし、本人に焦りはまったくない。

2013年08月13日(Tue)11時49分配信

text by いしかわ ごう photo Asuka Kudo / Football Channel
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「気を使ってくれるのがすごく嫌(笑)」

 日本代表のメンバー発表がある日、麻生グラウンドはいつもよりも報道陣が多くなり、ちょっとだけ騒がしくなる。お目当ては代表常連組である中村憲剛だ。彼のコメントを取るために、駆けつけるのである。

中村憲剛
中村憲剛【写真:工藤明日香(フットボールチャンネル)】

 ただ8月8日、14日のウルグアイ代表との親善試合に向けた日本代表のメンバー発表には名前がなかった。国内組で臨んだ7月の東アジアカップに続いての落選である。この話題になるとチームメートの大久保嘉人も、「俺は(招集されなくても)いいよ。中村(憲剛)を外すのは…ねぇ?」と、驚いていた様子だった。

 その日の練習後、囲み取材に応じた中村は、集まった記者たちに「入れ替わりは常にあるので、一喜一憂してもしようがない。これで終わりではないし、普段の練習やJリーグで頑張りますよ」と淡々と述べて帰っている。

 翌日、あらためて中村に心境を聞いてみた。面白かったのが、彼がまず切り出した話題が前日の報道陣の多さとその雰囲気についてだったことだ。

「みんなが気を使ってくれるのがすごく嫌ですね(笑)」と冗談を飛ばす。なかでも某スポーツ新聞の担当記者に漂っていた悲壮感はかなりのもので、なぜか中村のほうがその記者を少し気遣うという、なんだかよくわからない構図になっていた。もちろん、そう笑い飛ばせるのも、自分に自信があるからだ。それも揺るぎない自信が。

「俺は落ち込んでいないんだけどね。はっきり言って、今は中村史上で一番良いから。自分ができるのはこれだと堂々とやっているし」

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