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日本代表 11年前

ザックジャパン不動のレギュラーである遠藤と長谷部。ボランチの“聖域化”は正しいのか?

来年に迫ったW杯までにザックジャパンは何を整備すべきなのか。強豪国との差を埋めるためには多くの課題がある。重要なのはすべてにおいてのレベルアップ。これまで軸となっていた部分にもその余地がないか検証する必要がある。

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada , Asuka Kudo / footballchannel

スタイルを継続したいザッケローニ監督

 コンフェデとウルグアイ戦を合わせて4試合で13失点。特にザッケローニ監督が「新たなステージ」と語って臨んだウルグアイ戦での4失点が当の選手たちにも大きなショックとなったことは、彼らのコメントからもうかがえる。

 ここから問題となるのは、本大会に向けてどういうスタイルを打ち出していくかということ。ザッケローニ監督はウルグアイ戦の後も「より多くの得点を狙うチームにはそれだけ失点のリスクが伴う。それだけの話だと思う。私自身が攻撃的サッカーを信じている」と現在のスタイルを継続することを強調した。

 確かにチームが目指す方向性を、目先の結果によってコロコロと変えるべきではないが、アジア最終予選を終え、残り1年での強化を目指す中で4試合13失点(東アジアカップをのぞく)という結果は何かを変えるべき指標でもあるだろう。

 その変更点を探る上で欠かせないのは14失点の分析だ。やはり目立つのはセットプレー絡みとディフェンスの直接的なミスだ。カウンターから喫した失点でも、ディフェンスラインの連係ミスが絡んでいる。

「多少個人のミスも絡んできているんで、守備の守り方とか、システムがどうこうとかだけじゃないと思う」と語る右サイドバックの内田。

「向こうの(トップクラスの)選手は失点に絡むチョンボみたいなミスをしないですよね。タテパスをミスる、横パスをミスるは向こうも僕らもありますけど、失点に絡む直接のミスはやっぱり少ない」とミスの問題を指摘する。

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