再試合となった熊本対北九州。不可抗力による試合中止をJリーグはどう取り扱うべきなのか?

8月25日に行われたロアッソ熊本対ギラヴァンツ北九州の一戦は雷により中止となり、再試合となった。過去にJリーグであった同様のケースでは物議も起こった。『サッカー批評45』(2009年12月発売)に掲載した他国リーグでのケースから、リーグとしてどうあるべきか考える。

2013年08月26日(Mon)20時09分配信

text by 植田路生 photo Kenzaburo Matsuoka , Ryota Harada
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過去Jリーグで起こった再試合のケース

 8月25日に行われたロアッソ熊本対ギラヴァンツ北九州の一戦。1-1で迎えた65分に激しい雨がうまかな・よかなスタジアムを襲った。試合は中断の後、中止が決定。Jリーグの規約に基づき、90分間の再試合が決定した。

 規約では、1:90分間の再試合、2:中止時点からの再開試合、3:中止時点での試合成立の3つからチェアマンが決定するが、今回は「1」が適用された。

 Jリーグにおいて過去、「2」が適用されたケースは2つある。

 1つは、2009年9月12日の鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ。74分まで1-3で川崎がリードしていたが豪雨により中止。その時点での規約では「90分間の再試合」とするよりほかなかったが、勝ち点3が見えていた川崎が抗議。

 理事会での協議を経て、中断した時間からの再試合となった。試合は鹿島が1点を返したが、川崎が逃げ切った。このケースを契機とし、中止となった場合の選択肢として「中止時点からの試合再開」が加わった。

 2つ目は、2012年5月6日、栃木SC対アビスパ福岡。69分、二度目の中断を経て雷雨により中止。後日69分から試合を再開した。試合は1-0で栃木がリードしており、再試合では1点を追加し、2-0で栃木が勝利した。

 熊本対北九州の試合は、1-1という同点だったことから、両クラブからの反発も少なかったと予想出来る。

 試合中止、そして再試合は特殊なケースだ。ときに難しい判断をしなくてはならない。海外ではどのような事例があるのだろうか。次から掲載するのは2009年に各ライターに執筆して頂いたものだが、参考になるものもあるので、興味のある人は読んでみて欲しい。

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