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日本代表 11年前

安定感を取り戻した吉田麻也「全般的に悪くなかった。これを継続するのが次のテーマ」

ここ最近、ザックジャパンで最も評価を下げてしまったのは吉田麻也ではないだろうか。代表の失点増加、自身のミスもあった。センターバックとして久々にゼロに抑えた試合に先発した吉田は自身をどう分析し、次戦にどうつなげようとしているのか?

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「ヤットさんは40でも出ると言ってたけど(笑)」

 9月6日のグアテマラ戦の3-0の無失点勝利に続き、8日早朝には2020年の東京五輪招致成功といいニュースが続いた。2008年北京、2012年ロンドンと2度の五輪のピッチに立っている吉田麻也は母国での五輪開催を喜んだ。

吉田麻也
吉田麻也【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

「2020年って年齢的に32ですからね。五輪ってみんなが思っているよりシンドイ大会ですよ。中2日で移動と試合が続くし。そういう大会方式を考えると、ホームでできるのは大きな意味を持つと思う。日本代表にとっては非常にチャンス。他の競技もそうだけど、メダルを沢山とれるチャンスだと思います。

 今のヤット(遠藤保仁)さんより若い? ヤットさんは40でも出ると言ってたけど(笑)。まあ、僕としては前回メダルを逃してる悔しさはかなりある。なんだかんだ言って、五輪はメダルを取ってナンボというのがある。心残りがないといえば嘘になります。ただ、出たいとは言わないですよ」と彼は7年後の自分に思いを馳せた。

 その前に目先のハードルを1つひとつクリアするのが先決だ。グアテマラ戦は実力的にかなりの差があり、シュート3本・無失点に封じることができたが、10日のガーナ戦は相手のレベルも上がる。ケヴィン=プリンス・ボアテング(シャルケ)やエシエン(チェルシー)らが来日しないとはいえ、身体能力の高い選手が揃っていると吉田は警戒心を隠さない。

「確かにメンツはベストじゃないけど、非常に能力の高い選手が揃っている。僕らはアフリカの選手とやることに慣れてないんで、しっかり対応しなきゃいけない点だと思いますね。身体能力の高い相手は組織で守るしかない。

 僕らの長所と彼らの長所とぶつかりあう試合になると思いますけど、負けるわけにはいかない。グアテマラに引き続いて失点を抑えてやっていく必要がある。守備面でいい流れを継続するのが次のテーマだと思います」と彼は気を引き締める。

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