「僕自身も散々やらかしてきたんで、また1つずつアピールしないと」
2013年に入ってから3月のヨルダン戦、6月のコンフェデレーションズカップ・イタリア戦、8月のウルグアイ戦と、吉田は勝負の明暗を分ける致命的なミスを続けざまに犯している。「吉田を下げるべき」という論調も根強く、本人も相当ショックを受けたに違いない。
加えて移籍2年目のサウサンプトンでもプレミアリーグ出場機会に恵まれていない。クロアチア代表DFロヴレンらの加入によって押し出された格好になっているのだ。それだけに、彼の中では今回の9月2連戦で原点回帰を図り、守備の基本から徹底的にやり直したいという思いが強かった。
「代表で長くやってきて『なあなあ』になっているところも多々あったと思う。コンフェデとウルグアイ戦を経て、それを痛感させられました。来年のW杯に向けてここから確認し直して、やるべきことをしっかりと頭に叩きこんでいかないといけない。僕自身も数カ月間で散々やらかしてきたんで、また1つずつアピールしていかないといけないと思いますね。
プレミアで3試合出てなくて、メディアの人はいろいろ言うかもしれないけど、自分の中では焦らずやっていこうと思ってますし、体ができてきている感じがする。カップ戦でも90分出たし、ここ数カ月では一番コンディションがいいです。
昨季は五輪から突っ走ってきて最後にブレーキがかかっちゃったんでそうならないように。体作りと体のメンテナンスはきちんとやらないといけない。来年はW杯もありますし、今季終わった後に余力が残っているようにしたいです」