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香川ら投入せず無策だったマンU監督。必然だったダービー完敗から予見される大いなる危機感

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

2つの交代枠を使い切ることもなく

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交代枠を使い切らずに試合を終えたモイーズ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 選手は攻守共に運動量や連動が少なく、監督は2つの交代枠を使い切ることなく、試合を傍観した。

 正直、4-0になった時点で攻守のバランスも何もないのだ。試合に入れていないウェルベック、もしくはバレンシアをサイドバックの位置に下げて、攻守共に足を引っ張ったスモーリングを交代すべきだった。

 そして、攻撃面で多くの貢献が期待される香川、ナニ、チチャリートのいずれかの選手を投入するなど、「点をとりに行け」のメッセージを送る方法はあった。

 それでも、これ以上失点するのを恐れたのか、結局残った交代枠は使わず。プレーしている選手にも問題はあったのかもしれないが、それ以上にモイーズ監督の「ビッグマッチの戦い方」の手腕に疑問を感じる一戦となってしまった。

 ここまで批判的な論調となってしまった。酷く低調なパフォーマンスだったので批判するなというほうが難しい。

 ではこの1敗を1敗以上に悪い影響を残さないために、この1敗を価値ある1敗にするために、今後ユナイテッドはどうしていくべきだろうか?

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