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日本代表 11年前

最激戦区・2列目に挑む工藤壮人。ザックジャパンへの生き残りを懸けた“タフな戦い”

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「もう少し代表に慣れてくれば、レイソルでやっていることのよさを生かせる」

「外の選手が代表で求められているのは(攻撃に)幅を出すことですけど、レイソルでは比較的FWに近いところでフィニッシュだったり絡んでいかないといけないと思うんで。

 レイソルでも他の選手にスペースを空けるためにワイドに開くこともありますけど、それよりもゴールっていう形で自分の存在を見せつけていかないといけない。よりゴール前に入っていく回数を増さないといけないと思ってプレーしています。

 そういう意味で、まだ代表とレイソルの共通点はあまり見つけられていないですね。そこまでの余裕がないから。

 もう少し代表に慣れてくれば、レイソルでやっていることのよさを生かせると思うんですけど、今はまだ頭の切り替えだけでいっぱいいっぱいなんで。だからこそ、続けて呼ばれるように努力することは大切だと思います」と工藤は改めて継続の重要性を強調する。

 9月2連戦の後、柏はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)とJリーグとの掛け持ちで強行日程を強いられている。

 工藤も代表戦の後、アルシャバブとのサウジアラビア遠征を経て大阪に戻ってセレッソ大阪と激闘を演じ、ホームで広州恒大、アルビレックス新潟との連戦を戦って、広州へ行くという慌ただしい日々を過ごしている。10月のセルビア・ベラルーシ2連戦にも呼ばれれば、今度は欧州への移動が入ってくるが、本人は「全く問題ない」と言い切る。

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