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日本代表 11年前

最激戦区・2列目に挑む工藤壮人。ザックジャパンへの生き残りを懸けた“タフな戦い”

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ゴールに関してもっともっと貪欲になってチームを引き上げたい」

「これだけタフな経験は今までないです。でも体はそんなに疲れてないし、モチベーションがすごく高いんで全く問題ないです。今はホントにサッカー漬けの毎日ですし、今年の最初には考えられなかった代表も絡んできて毎回新鮮な気持ちでできています。

 ACLの広州恒大戦でも1-4と負けましたけど、僕自身は結構チャンスを作れたし、ギャップで受ける動きだったり、前を向く動きはかなり通用した。それは収穫だったと思います。

 やっぱりレイソルでしっかり結果を出しているからこそ、代表に呼んでいただいていると思いますし、そこは絶対にブレちゃいけない。ゴールに関してもっともっと貪欲になってチームを引き上げることが今の自分にとって大事。

 ゴールを取り続けたからこそ、代表に選んでいただいたし、それで世界も大きく変わった。今の流れを継続していくことがワールドカップ出場のチャンスをつかむことにつながると思います」

 つねに地に足が着いた工藤らしい慎重な物言いだが、野心は誰よりも強い。代表でゴールと戦術理解を両立させていくことが、8カ月後のブラジル行きにつながる。それと同時にクラブでも結果を出し続けていくことが求められる。

 ザックジャパンへの生き残りを懸けた、工藤のタフな戦いは今後も続いていく。

【了】

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