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日本代表 11年前

欧州組中心でサプライズ選出も今回が最後か。10月連戦、ザックジャパンに招集されるメンバーは?

text by 元川悦子 photo by Kenzaburo Matsuoka , Ryota Harada

各ポジションで空いている枠はわずか1人

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MFは残る2枠の1つが細貝だろう【写真:原田亮太】

 こうした予想に基づくと、FWの陣容は香川真司、岡崎慎司、柿谷、ハーフナー、乾の5人は有力で、6人目は工藤か大津ということになる。

 ただ、前出の日本代表関係者が「工藤は代表とJリーグの掛け持ちに加え、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でサウジアラビアや中国遠征にも赴いていて、超過密日程を強いられている。そういう選手をまた欧州に連れていくのは負担が大きすぎる」とコメントしたように、工藤は外れる可能性が高い。大津にとってはブラジル行きのわずかな望みをかけた非常に重要な2連戦になりそうだ。

 MFは遠藤、本田、長谷部誠、清武弘嗣が当確で、残る2枠の1つが細貝だろう。もう1枚のボランチを山口と青山のどちらにするか。それとも一度外した高橋秀人を再浮上させるのか…。順当に行けば山口だろうが、指揮官がいかにバランスを取るかが気になる。

 DFはセンターバックの吉田麻也と今野と森重、右サイドバックの内田篤人とハノーファーでコンスタントに試合に出ている酒井宏樹、左サイドバックの長友佑都、両サイドのユーティリティプレーヤー・酒井高徳で7枠は決まり。残り1人が問題だ。

 残るセンターバック候補は国内組しかいないため、過去の実績を考えると伊野波雅彦か栗原勇蔵になる。しかし、伊野波は所属クラブの降格危機もあって精彩を欠き、栗原も東アジアカップでのミスで指揮官の信頼を失った状態だ。

 となると、東アジア組の鈴木大輔らにも浮上の目が出てくる。そういうサプライズ選考をするとしても今回がラストチャンス。ザック監督の大胆さをぜひともにここで見せてほしいものだ。

 9月2連戦は相手との実力差もあり、守備立て直しは中途半端な形で終わった。同等クラスとの対戦となる今回こそ守りの真価が問われる。原点に返って失点をゼロに抑えるところからスタートしてもらいたい。

【了】

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