惨敗だったが――。過密日程を「宿命」と言い切る高い志。柏がACLで得た大きな収穫

柏レイソルがACLで広州に屈した。規格外の敵、日程問題などさまざまなことが話題にのぼったが、当事者である選手たちは大きな収穫を感じている。選手たちは言い訳ではなく次を見据えている。高いレベルで戦ったからこその矜持かもしれない。

2013年10月04日(Fri)13時18分配信

text by 鈴木潤 photo Kenzaburo Matsuoka
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1年で埋めたフィジカルの差

 少ない人数でもゴールを決めることができる決定力、プレー一つひとつの精度、個人での打開力、並んだ時に相手を引きちぎるスピード……。広州の外国籍トリオが、そんなずば抜けた個の力を誇示すれば、中国人選手たちは彼らの力を引き出すために組織的に戦う。

1年で埋めたフィジカルの差
ネルシーニョ率いる柏は、0-4という大敗で今季のAFCチャンピオンズリーグに終止符を打った【写真:松岡健三郎】

 あらゆる部分で広州との差を見せつけられた柏は、0-4という大敗で今季のAFCチャンピオンズリーグに終止符を打った。

 アジア王者になるには越えなければならない壁がある。広州との準決勝は、それを痛感させられる結果となった。しかし、敗戦から学ぶものは必ずある。例えば昨季のACLでは、柏はラウンド16で蔚山と対戦し、彼らのフィジカルコンタクトの強さを前面に押し出したサッカーに屈した。

 試合後、選手たちは皆悔しさを露わにし、その蔚山が昨季のACLで優勝したことによって「フィジカルの強い相手に勝てなければ、アジアで優勝することはできない」と柏の選手たちは全員がそう感じ取った。

 今季のACLで、柏がベスト4まで勝ち上がれた要因は、そういったフィジカルの強い相手との対戦でも屈することなく、前年の反省を生かして勝利を収めることができていたからだ。

 貴州人和、セントラルコースト、水原。グループリーグで対戦したチームは、いずれも長身選手を数多く揃えていたが、今季のACLでは相手のハイボール攻撃には十分な対策を練り、選手たちもそれを実行できた。

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