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日本代表 11年前

不完全燃焼に終わった柿谷曜一朗。周囲と連携改善を強調「タイミングを合わせることが一番大事」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ベラルーシ戦は自分が1対1を決めていたら流れが変わっていた」

「僕はボディコンタクトを避けているわけじゃないし、当たるときは当たる。基本的に僕と当たる人は自分より大きい人ばかりなので、思い切ってやることだけを心掛けています。今回は能力の高いDFと戦うので、ゴール前の集中力であったり、ボールを呼び込む動きはすごい大事になる。素早いカウンターを仕掛ける時は僕が起点になることを心がけたいですね。

 こうやってヨーロッパに集まってヨーロッパの相手と試合ができることを大事にしたい。個人的には2連勝したいという思いがすごく強い。勝ちにこだわってやりたいです」と本人も2連戦へのイメージを膨らませながらピッチに立った。

 ところがふたを開けてみるとセルビアに0-2、ベラルーシに0-1の無得点2連敗。柿谷自身は2試合で1度ずつGKと1対1になる場面があった。

 セルビア戦では後半9分、岡崎慎司のペナルティエリア内の突破からのラストパスを受けた場面、ベラルーシ戦では前半13分、長谷部誠の出したパスがDFに当たってこぼれたボールを拾ったシーン。

 どちらも思い切ってシュートを打ちに行ったがGK正面に飛んでしまう。Jリーグでは余裕を持って決められる決定機をモノにできないのが国際試合の難しさなのかもしれない。

「ベラルーシ戦は自分が1対1を決めていたら流れが変わっていた。ただただ勝ちたかったんで、ホンマに残念です。勝ちきれないのは僕らが点取れないのが原因。2試合連続0点だったんで……。

 国際試合だから決定機を決める難易度が上がるとかいうのはなくて、入らない時は入らない。相手のDFがどうのこうのより、個人的な技術のところだと思ったんで、とにかく修正して次につなげるしかないと思います」と彼は1トップとしてノーゴールの責任の重さを痛感していた。

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