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日本代表 11年前

不完全燃焼に終わった柿谷曜一朗。周囲と連携改善を強調「タイミングを合わせることが一番大事」

欧州遠征で2試合無得点。FWの柿谷曜一朗にとっては不本意な2連戦だった。本人はこの結果をどう受け止め、どう改善していこうとしているのか。試合後の本人を直撃した。

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「試合で相手が激しいタックルに来たらファウルになるし、それはそれでいい」

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柿谷にとって今回の10月2連戦は真価の問われる場だった【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 7月の東アジアカップでの2試合3得点という華々しい活躍で、ザックジャパン1トップ定着の大きなチャンスを手にした柿谷曜一朗。

 8月のウルグアイ戦で本田圭佑や香川真司ら主力組と初めて同じピッチに立ち、9月のグアテマラ・ガーナ2連戦では本田に「今までの日本代表のFWは、デカくてもあまり足元を得意としなかったり、足元はうまいのに得点が取れない選手の両極端だったけど、曜一朗は全てを兼ね備えている。やっとそういう1トップが出てきた」と絶賛されるほどの吸収力と適応力の高さを示し、さらにレギュラー定着へまた一歩近づいた。

 そんな柿谷にとって今回のセルビア・ベラルーシとの10月2連戦は真価の問われる場だった。U-17日本代表時代まではエースとして世界を転戦していた彼も、欧州での試合はかなり久しぶり。

 2008年にレアル・マドリーに練習参加した時が最後であり、5年以上の月日が経過している。欧州特有のピッチ環境や球際、コンタクトの激しさに柿谷が適応しつつ結果を出せるか。それは大きな注目点だった。

「ヨーロッパの相手なので強いと思う。相手が日本人じゃないし、普段と違う試合だなとは思いますけど、何も気にせずいつも通りやれればいいかなと。試合で相手が激しいタックルに来たらファウルになるし、それはそれでいい」

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