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Jリーグ 10年前

【柏番の視点】手負いの状態でナビスコ決勝に挑むレイソル。エース・レアンドロはチームの救世主となれるか?

text by 鈴木潤 photo by Kenzaburo Matsuoka

ミラーゲームで浦和を封じたいが…

 出場停止、あるいは負傷で選手が入れ替わる以外、柏の戦い方は先日の“前哨戦”、J1第30節の浦和戦とは大きく変わらない。

 3-4-2-1のシステムを用いることでミラーゲームに持ち込み、前線の3枚が3バックにプレスを仕掛け、浦和のビルドアップを封じながら、不規則な動きをする相手の2シャドーと1トップを3バックとダブルボランチがマークを受け渡していく。

 そして攻撃へ切り替わると茨田が左ワイドへ、3バックの右CBを務める鈴木、あるいは増嶋が右に広がり、4-1-2-3というシステムになってサイドに重きを置いた攻撃を仕掛けていく。

 リーグ戦では序盤の2失点を除けば、柏は浦和の攻撃を抑え、自分たちのやりたい形を攻守両面で作ることができていた。しかし、決勝戦では興梠慎三と森脇良太がスタメンに復帰する。

 この2選手が入ることで、浦和のクオリティーはまた一段引き上げられるため、リーグ戦のようにカッチリと柏がはめ込む展開になるとは思えない。ポゼッションは浦和が優位に進め、柏は全体のラインを下げて対応しなければならない時間帯が増えてくるだろう。

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