シャルケの守備崩壊を救った内田篤人。ディフェンスの“エアポケット”を埋めた巧みなポジショニングとは?

失点が多くなり、守備が崩壊していたシャルケ。ヘルタ戦は久しぶりの無失点試合となったが、それを支えたのは内田篤人だった。守備陣に生まれたエアポケットを内田はいかにして埋めたのか。

2013年11月04日(Mon)12時03分配信

text by 河治良幸
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シャルケ守備陣にある“穴”

 細貝萌を擁する好調ヘルタ・ベルリンの本拠地に乗り込んだシャルケは前半26分、シャライがCKをヘッドで豪快に合わせて先制。ヘルタがパワープレーに出た後半ロスタイムには、ジョーンズが左から流したパスをドラクスラーが見事なトラップから追加点を決め、アウェーのシャルケが2-0で勝利した。

 9月のCLステアウア・ブカレスト戦を最後に無失点の試合から遠ざかっていたシャルケは、CLのチェルシー戦、ブンデスリーガ第10節のドルトムント戦で続けて3失点と、“崩壊”にも等しい状態。そこでディフェンス立て直しのため、内田篤人が果たした役割に注目してみた。

 迫力ある速攻が主体となるヘルタ・ベルリンで注意すべきは10番を背負うベン・ハティラの流動的なチャンスメークとシュルツの左からの鋭い仕掛け、そして機を見たボランチ細貝の攻撃参加だ。内田のポジションは右サイドバックだが、このところシャルケの守備はボランチとセンターバックの間を突かれる形が目立っている。

 この試合でポイントになったのは、内田が対面するシュルツをどこまでマークし、どこで捨てるかということ。シュルツは危険な存在だが、失点は最終的に中央で起こるものだ。特にヘルタの様にアタッカーがダイアゴナルに入ってくるスタイルに対しては、センターバックだけで中央を防ぐことは難しい。

 内田はビルドアップの起点を担いながら、守備では基本的に対面のシュルツをチェック。前半16分にはシュルツに危険なクロスを許したが、このウィングの縦に仕掛ける動きとカットインに内田が対応することで、ヘルタの攻撃を限定した。

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