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長友佑都 10年前

前半苦しむも後半見事に修整を施した長友 継続したチャレンジで今季3得点目を呼び込む

9日、イタリアセリエA・インテルvsリヴォルノの試合が行われ、ホームのインテルが2-0で勝利した。日本代表の長友佑都はリーグ戦12試合連続となるスタメンで出場し、終盤には試合を決定づけるゴールを挙げた。長友が見せた修整力に迫る。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

チーム内での地位を盤石なものとした長友

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インテル・マッツァーリ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

「今季最高のインテルだった」。前節のウディネーゼ戦後、インテルのマッツァーリ監督は自信を持ってそう語っていた。そして続くリボルノ戦では、ほぼこのままのメンバーでチームを固めてきた。

 カバーリングに難のあるグアリンをセカンドトップに上げ、守備の負担を減らすとともに攻撃の自由を保証。また戦術理解に手間取るコバチッチはベンチに、その分攻守に身体を張れるタイデルがスタメンを勝ち取った。

 もちろん、アウトサイドは長友とジョナタンで不変だ。長友とのポジション争いに敗れたアルバロ・ペレイラに至っては、リボルノ戦を前に代表へと出発した。もはや長友の立場は盤石であるが、そろそろ10試合ぶりにゴールも見たいところだった。

 本人の意識は高く、試合中は頻繁に前線に走り込んでいる。もっともその全てでボールが来るわけではなく、また来ればベローナ戦では巻いたシュートがポストに当たり、ウディネーゼ戦ではワンツーからのシュートが外れるなどツキにも見放された。しかしリボルノ戦では、ついにそれが実った。今季自身3ゴール目は、試合を決定づける貴重な追加点だった。

 この試合も前半から積極的に攻撃に参与していた。早速7 分、ロランドのミドルパスに反応し裏のスペースへ飛び出す、ライン際で突破を図るが、ボールはタッチを割った。その後も味方がゴール前にボールを運んだ時には必ず前に詰めた。ジョナタンやタイデルの右クロスには必ずファーに走り込み、グアリンやパラシオが前で潰れればこぼれ球を拾いに行った。

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