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プロになるため欧州の大学へ留学、そしてリーグ優勝。金井拓也の選択したサッカー人生

text by 長束恭行 photo by Yasuyuki Nagatsuka

終盤で失速。チームの雰囲気は?

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【写真:長束恭行】

 金井は前半戦の働きぶりを評価され、半年間の契約をさらに半年延長した。ターンオーバーが必要な8月は2試合連続でフル出場を果たすも、それ以降はぱったり機会が得られなくなってしまう。

 9月中旬にはリザーブチームの試合で足の爪先を故障し、一ヶ月近く離脱も余儀なくされた。優勝に邁進していたチームも終盤に息切れ。残り5試合の時点で「11」に開いた2位アトランタスとの勝点差も、最終節を前に「3」まで縮められた。

「シーズン前半は上手く行き過ぎたというのがありますね。最初のチャンスでゴールを決めて、そのまま大量得点で勝つ試合が多くて。しかし、最後は何もできなくなって苦しみました。

 ミーティングもしましたが、みんなの気持ちが入ったミーティングだったかというと…。ポーランド人の監督が英語で喋っても細かいニュアンスとか伝わりにくいじゃないですか。例えば、選手がリトアニア人だけで監督がリトアニア語を喋ったら多分伝わると思うんです。

 だからミーティング後も僕的にはあんまり何も変わってないと感じたんですよね。やっぱり最終節も負けてしまい(結果は1-3)、2位のアトランタスが引分けたことで結果的には優勝しましたけど、もしアトランタスが勝って優勝決定戦を追加でやったら相当厳しかったと思いますね」

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