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香川真司 10年前

マンUで“外せない選手”になるために――。今季リーグ戦合計わずか7本。香川に求められるシュートを打つ姿勢

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

香川がベンチスタートの可能性が高い理由

マンUで“外せない選手”になるために――。今季リーグ戦合計わずか7本。香川に求められるシュートを打つ姿勢
ベンチスタートの場合でも特に悲観する必要はない【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 大きな理由は二つだ。第一に、香川が代表戦のためにチームを離脱していたから。もちろんヨーロッパ内の移動なので、そこまで疲労は溜まっていないだろう。しかし、代表に招集されていないアシュリー・ヤングやアドナン・ヤヌザイといった香川よりフレッシュな選手もいるので、それらの選手にチャンスを与える可能性が高い。

 第二に、香川のアウェーでのスタメン起用が今季一度もないからだ。モイーズ監督はアウェーだと守備に重きをおく采配が多い。この傾向を考えれば、今週末もモイーズ監督は香川をスタメンから外す可能性のほうが高い。

 ただ、ここ最近の香川は守備面でも貢献することが多く、その点は評価されているはずだ。先発起用の可能性のゼロではない。もし先発で起用されたなら、「シンジはアウェーでも先発起用できる」というモイーズ監督の信頼の現れであり、素直によろこぶべきことだ。

 また、ベンチスタートの場合でも特に悲観する必要はない。ここ最近の香川のパフォーマンスは右肩上がりで、最悪の時期は既に脱した。試合の流れ次第で途中から投入されるだろう。

 もしカーディフ戦で香川が出場機会を得たら、とにかくゴールが欲しいところだ。ここまでリーグ戦4試合出場で、シュート数はわずか7本。もう少し積極的にシュートを狙いたい。

 左ウイングとして出場すれば対面する相手はマシュー・コノリー。上背が190センチもある大柄なイングランド人DFで、力強さはあるが俊敏性には疑問符がつく。香川の逆をつくドリブルでうまくかわせば、抜き切ってシュートを打つことも、あまり難しくはないだろう。

 香川が現状の好調に加えて、得点もとれるようになればモイーズ監督が香川を外す理由が見当たらない。今週末こそ香川の“未来につながる”得点を期待したい。

【了】

提供:J SPORTS

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