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【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(前編)

魅力的だったゼーマンのフォッジャ

廣瀬 ズデネク・ゼーマン監督が率いていたチームで、ミラクル・フォッジャと呼ばれるくらい何回もジャイアントキリングを起こすチームでした。有名なスター選手はいないのに攻撃的なサッカーを展開して、4-3-3しかやらない(笑)。

 で、返り討ちに遭うこともあるんだけど、はまればすごい。今はセリエCくらいまで落ちてしまいましたが。確かストロッパという選手がいましたね。

野々村 ストロッパ、いましたね。

廣瀬 攻撃的なチームが好きだったんです。Jリーグはあまり見ませんでしたが、そういう意味で昔のフリューゲルスは好きでしたね。

野々村 当時のフリューゲルスと言えば、サンパイオ、ジーニョ、エバイール……。

――セレソンが二人ですか。すごい。当時の対戦は?

野々村 していますね。確かにすごかった。すごかったけれど当時はそんなにすごいとは思わなかった。普通にスター選手がごろごろいましたから。レオナルドがいて、ピクシーがいて。ジーニョとかいるんだけど、普通だよな、と思ってしまうくらい(笑)。ジェフのときの同僚のマスロバルはやばかったけれど(笑)。

廣瀬 フォッジャはビッグなスター選手はいないけれど、ビッグクラブに対抗できるし、立ち向かっていける姿勢がすごく好きでした。僕らのような中小企業が大企業にどう戦略を立てて挑んでいけるかという観点でフォッジャの精神を大事にしているところはありますね。何よりもフォッジャのサッカーは楽しかった。

野々村 それは見ていて感じたことですか? 戦術的にどうのこうよりも伝わってくるものがあったわけですか?

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