クラブの生死を懸けた入れ替え戦。カマタマーレ讃岐が絶対にJ2昇格しなければならない理由

2013年11月30日(Sat)16時22分配信

text by 寺下友徳 photo Tasuku Taki
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「カマタマーレに対して県民の盛り上がりはほとんどない」

 ただ、視察団やチェアマンヒアリング等によるJ2入会審査ではその収入見通し予測に多少ならざる疑義が生じたことも事実。11月19日、財政面での問題がクリアされたとして平均観客動員3,000人、入れ替え戦勝利を条件にJ2入会が認められたが、最後まで財務問題はカマタマーレ讃岐のアキレス腱となった。

 香川県内のプロスポーツクラブで経営状態の不安が伝えられたのはカマタマーレ讃岐だけではない。プロバスケットボールbjリーグ所属の高松ファイブアローズは、2010年年末に運営会社が自己破産手続きを申請。

その直後、広告収入にメドがついたことで申請は取り下げられ、現在は経営も上向きに転じているものの、「プロスポーツクラブの一時破産」が香川県民に大きな衝撃を与えたことは想像に難くない。

「ファイブアローズのこともあるんで、カマタマーレに対して県民の盛り上がりはほとんどないですね」。香川県在住の筆者知人も一連の経営悪化が県民感情に影響していることを認めている。

 さらに言えば、2010年当時「香川プロスポーツクラブ連絡協議会」に加盟していたプロスポーツクラブ5チームのうち、女子バレーボールチーム(Vチャレンジ・リーグ所属)「四国Eighty 8 Queen」は、2011年6月、運営資金不足による選手雇用確保が困難となり、宮城県仙台市に移転(現:仙台ベルフィーユ)。

 対してJ・アイス・ウエストリーグに所属する社会人アイスホッケーチーム「香川アイスフェローズ」や、独立リーグ・四国アイランドリーグplus所属の「香川オリーブガイナーズ」は、リーグトップクラスの成績と堅調な経営状態を続けているものの、概して観客動員には苦しんでいる現状だ。

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