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堅守だが貧打、日本がW杯2戦目で対戦するギリシャ。勝ち点3を獲るためにどう戦うべきか?

text by 杉山孝

攻守ともセットプレーは要注意

 ルーマニアとのプレーオフ初戦での今予選初のチーム3得点を演出したのは、2ゴールを挙げたCFのコンスタンティノス・ミトログルだ。23歳だった2011-12シーズンにギリシャリーグで最優秀ギリシャ人選手に選出されたオリンピアコスのストライカーは、今季国内の10試合を終えた時点で14ゴール。

 チャンピオンズリーグでもギリシャ人選手として初のハットトリックを達成するなど、得点への嗅覚とゴール前での冷静さを増し、一気に覚醒した感がある。この調子を来夏のブラジルに持ち込んだなら、対戦相手には厄介な存在となることだろう。

 堅守速攻型で、守備陣はサイズもある。日本がゴールを狙うには、11月のベルギー戦で見せたような、良い距離感を保ちながらのゴール前での1タッチパスを交えたスピードアップが必要になってくるだろう。単純なクロスでは、高い壁に弾き返されるだけとなってしまう。

 日本がボールを保持する時間の方が長くなるかもしれず、サイドバックが攻めに参加している際の守備陣の横幅へのケアも重要になる。ギリシャはセットプレーからの得点も多く、ここも日本の改善点と重なっている。

 ロースコアに持ち込もうとするギリシャ相に先制点を与えると、かなり厄介なことになりそうだ。


担当記者による分析
目標:ベスト8
ノルマ:ベスト16

【了】

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